本作は、もとは同人誌として制作・販売された作品で、同人誌即売会「コミティア」の見本誌読書会で1位を獲得したことにより、初単行本として発売された。
ほかにも、地元の幼なじみの女の子たち、こじらせた妹と女子力の高そうな姉など、さまざまな関係、日常のなかで地味ながらもそっと輝くようなひとときをとらえた、5編が収録されている。
各作品の次ページに「おまけ的」に載っている「その後の1コマ漫画」も、絶妙で……。
しんどい時を誰かに助けられても、たしかに親密になった気がしても、すべてが恋愛に集約されるわけじゃないし、その必要もない。
女どうしでも、男と女でも、もっとたくさんの、もっとさりげない、定義はしづらいけれど、大事な関係だってあるのだ。ちほにとってのビッチ先輩、みたいに。
いろいろな関係性のつまった、この珠玉の1冊を読み返しながら、次の作品も楽しみに待ちたい!
『さよならガールフレンド』著者の高野雀先生から、コメントをいただきました!
<文・かとうちあき>
人生をより低迷させる旅コミ誌『野宿野郎』の編集長(仮)。野宿が好きです。だらだらしながらマンガを読むのも好きです。