神奈川県のほぼ中央に位置する東京・横浜のベッドタウン・海老名。
川崎市に次ぐ人口増加率の高さを証明するかのように年々発展する海老名駅周辺をつなぐ複合商業施設「ViNAWALK(ビナウォーク)」のなかにあるのが、今回お話をうかがった「三省堂書店 海老名店」さん。
同施設にはシネコンのTOHOシネマズを擁し、映像作品の原作書籍やコミック、文庫に力を入れているという三省堂書店海老名店、コミック担当の近西良昌さんにピックアップしていただいたのは、“歳の差恋愛”。
女性向けマンガだけでなく、様々なジャンルのマンガで取りあげられる、このテーマを描いた作品をご紹介いただきました!
三省堂書店海老名店がオススメする
「男女ともに読める年の差恋愛」マンガ
『塩田先生と雨井ちゃん』 なかとかくみこ
『塩田先生と雨井ちゃん』
なかとかくみこ イースト・プレス \725+税
(2015年5月18日発売)
主人公の高校生・雨井ちゃんと、担任の塩田先生のあいだには、まわりのみんなにはヒミツの関係が……。
じつは、2人はつきあっています。しかし、本作は禁断の恋愛というよりは、ほのぼのな2人の日常ラブコメ要素満載のマンガです。
絵柄がレトロ風というのも魅力のひとつで、少し懐かしい少女マンガを読んでるような気分になります。
そして主人公の雨井ちゃんがとにかくカワイイ。クスっと笑いたい、ニヤっとしたい、ラブコメ好きであれば間違いなくチェックすべき作品。
20代以上の女性がメイン購買層なのですが、読みやすいのでぜひ男性読者も増えてほしい作品です。
『恋は雨上がりのように』 眉月じゅん
『恋は雨上がりのように』第2巻
眉月じゅん 小学館 \552+税
(2015年4月10日発売)
20代以上の男女が第2巻を心待ちにしていたであろう作品です。
主人公はいつもクールな高校2年生の女の子。彼女が胸に秘めし小さな恋心。
そのお相手はバイト先のちょっと冴えないファミレス店長でした。
年の差ありありですが、好きになってしまったのだからしょうがない。淡い、そして純粋まっすぐな恋物語です。
この作品も絵柄がレトロ風で、淡く優しい絵が読んでいて爽やかな気持ちにさせてくれます。主人公のまっすぐさ、純粋さに思わずその恋を応援したくなります。
うれしかった時のちょっとしたしぐさや表情、描写も巧みで、まさに“男女ともに読める”恋愛マンガナンバー1!
落ちついて安心して読める恋愛マンガは大人にも読んでいただきたいですが、恋多き思春期のみなさんにも読んでほしい作品です。
『長閑の庭』 アキヤマ香
『長閑の庭』第2巻
アキヤマ香 講談社 \429+税
(2015年4月13日発売)
まじめで地味な主人公(23歳)が、憧れている教授(64歳)に告白するも、それは勘違いだと教授に断られ……。
主人公が感じている感情は恋なのか、ただ“好き”なのか? 年の差恋愛未満ストーリー。
まずは絶妙な表紙イラストにそそられますが、本編の画も繊細で、20代後半~の女性の支持が高い大人なマンガです。
とはいえ、どの年齢層に対しても自信を持っておすすめできますし、ただの枯れ専ラブストーリーではないので、男性読者のみなさんもためしに読んでほしいです。
【番外編】
『マイ・フェア・ネイバー』 森野萌
『マイ・フェア・ネイバー』
森野萌 講談社 \448+税
(2014年2月24日発売)
「年の差恋愛」といえば、このマンガもありました。
この2人の年齢差は12歳。最初はお隣に住んでいる気になる妹と、好きなお兄ちゃんという存在から、だんだんと惹かれていき、そして大切な存在へと変わる過程がとてもほほえましく、かわいらしくて一気に読んでしまいます。