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『レベレーション(啓示)』(山岸凉子)ロングレビュー! 歴史に刻まれた超常現象・ジャンヌダルクの体験を山岸凉子が新解釈!

2016/01/27


話題の“あの”マンガの魅力を、作中カットとともにたっぷり紹介するロングレビュー。ときには漫画家ご本人からのコメントも!

今回紹介するのは『レベレーション(啓示)』

『レベレーション(啓示)』著者の山岸凉子先生から、コメントをいただきました!

著者:山岸凉子

男装してイギリス軍と戦ったジャンヌ・ダルク。
だれもが知っているフランスの救国の少女です。はたして彼女を突き動かした”神の声”とはなんだったのか……というのが今回私がこの作品にとりかかった動機です。

どこまでこの疑問に答えを出せるのか。この先の展開を見守ってやってください。


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『レベレーション(啓示)』第1巻
山岸凉子 講談社 ¥600+税
(2015年12月22日発売)


あの山岸凉子の新連載。しかも、題材がジャンヌ・ダルクとくれば、期待するなというほうがムリっちゅーもんでしょう。

「わたしは解放される 解放される 疑ってはならない 信じています 疑ってはならない 信じて…」
という冒頭のモノローグ。

ついで、牢獄の扉が開かれ、処刑宣告がされる。手錠をして歩く彼女に群衆が
「見ろ! あれがフランスの魔女だ!」「火あぶりだ!」
と罵声を浴びせる。

「嘘! 嘘です 嘘です 疑ってはならない わたしは…」
「では…では “あれ”はなんだったのですか!」

――そんな禍々しいオープニングから、いやおうなしに引きこまれる。

神を信じ、神に尽くした結果、魔女として火あぶりの刑に処せられたジャンヌ。その皮肉極まりない生涯の終わりに、彼女は何を思ったのか? 冒頭からわしづかみにされる!

神を信じ、神に尽くした結果、魔女として火あぶりの刑に処せられたジャンヌ。その皮肉極まりない生涯の終わりに、彼女は何を思ったのか? 冒頭からわしづかみにされる!

神の啓示のもと、祖国を救うため男装して参戦し、フランス軍を奇跡的な勝利へ導きながらも、魔女の汚名を帰せられ、火あぶりの刑に処せられた「奇跡の乙女」ジャンヌ・ダルク。
物語は死を目前にした彼女が、自らの運命を変えた13歳の「あの日」を思い出し、そこから現在までの彼女の生涯をたどるかたちで進んでゆく。

ごく普通の農夫の少女だったジャンヌ。この素朴であどけない表情がどんな経緯をたどり、表紙の絵のように至ったのか? そのギャップに壮絶なドラマの予感が……。

ごく普通の農夫の少女だったジャンヌ。この素朴であどけない表情がどんな経緯をたどり、表紙の絵のように至ったのか? そのギャップに壮絶なドラマの予感が……。

百年戦争下のフランス、ロレーヌ地方のドンレミ村の農夫の家に生まれたジャンヌは、母親譲りの厚い信仰心を持った、ごく普通の無邪気な少女だった。
しかし、ある日、不思議な光に包まれ、何者かの声を聞いたことをきっかけに、何度も不思議な体験をするようになり、ついに大天使ミシェルの「フランスへ行け 王を助けよ」という声を聞く――。

単行本情報

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