第4位(82ポイント)
『出産の仕方がわからない!』 カザマアヤミ
『出産の仕方がわからない!』
カザマアヤミ KADOKAWA
男性に免疫がなく“奇跡的に”結婚できたオタク漫画家が今度は出産!?
自分も周囲も大騒ぎの妊娠生活、オタクの出産はネタの宝庫……ということで、人生最大の修羅場を赤裸々に描くリアル妊娠マンガ。
『恋愛3次元デビュー』でオタク女子のリアルな恋愛事情を描き大好評を博した作者による笑いと感動の実録コミックエッセイ。
オタクならではの“あるある”に大きな共感が寄せられました。
オススメボイス!
■祝・御出産!!って感じで、ついに子どもが生まれました。絶対に男ではわからないことですので、それを克明に描いているのはさすがだなっと。これから育児に入るわけなんですが、ここからがたいへんなだけにがんばってもらいたいです(種村理沙/KYTIMKYM管理人)
■カザマアヤミさんのエッセイマンガ3作目。不妊治療につわりに出産と、辛いばかりの体験を本人の天然さと旦那の紺野あずれさんの鷹揚さがミラクルに作用したお陰でメチャクチャ楽しい内容になってます。割りと頭がおかしい言動が多いですが、それだけ出産というのはたいへんなんですね。単にカザマアヤミさんが天然なだけも気もしますが……(フラン/ブログ「フラン☆Skin」管理人)
第5位(78ポイント)
『ヤコとポコ』 水沢悦子
『ヤコとポコ』
水沢悦子 秋田書店
少女マンガ雑誌「月刊少女ラスカル」で『恋のくれよん学園』を連載中の漫画家・桜井ヤコは、アシスタントもしてくれるネコ型ロボットの「ポコ」といっしょに暮らしている。
ロボットをパートナーとする人も多い世界で2人は、“てきとう”でなんでもないけれど大切な日々を過ごす。
ヤコとポコの日常を描きながら、イラストレーターのゆっこさんが作った「ゆっこペン」をさがしもとめるロードムービー的側面も持つマンガ。
ゆるくてほっこりする絵柄とストーリーにいやされます。
オススメボイス!
■巻を増すごとに安定感もすごみも増している感があります。すごまないすごみ。穏やかな空気のなかに作家自身の信念がしっかり通っている作品だけれども、「てきとう」さもあいかわらず。水沢悦子先生にしか描けないマンガ(ササナミ/ブログ「雑食商店街3373番地」管理人兼書店員)
■ほのぼのした日常の繰り返しかと思いきや……。これから何が起こるのか?(卯月鮎/書評家・ゲームコラムニスト)
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!
第6位(70ポイント)
『たそがれたかこ』 入江喜和
『たそがれたかこ』
入江喜和 講談社
社員食堂のパートとして平凡な日々を過ごす45歳・バツイチの片岡たかこは、アパートの大家を営む母との2人暮らし。元夫との間に娘・一花がいるが、中学3年生の娘は夫と暮らしている。
味気ない生活はアーティスト・谷在家光一の存在で徐々に明るくなったものの、今度は一花が不登校になり、拒食症を起こしていることを知る。
なんともいえない閉塞感がただようバツイチ女性の周辺で起こる悲喜こもごもを描く本作も、最新第8巻で新展開。
たかこの不器用だけれど自分に正直に生きようとする姿に、一歩を踏み出す勇気をもらえます。
オススメボイス!
■中年の感情を激しく揺さぶる45歳の青春やりなおし譚。ますます目が離せない展開です。ビッチちゃんの活躍がうれしい(奈良崎コロスケ/博奕・マンガ・映画の3本立てライター)
■社会不適応なサエないバツイチ・子持ちアラフォー女性を主人公にこんな物語を描いてしまう入江さんはやはりすばらしい。思春期の娘との格闘を通じて、自身の過去と改めて向き合う主人公の姿に共感。母娘モノとしても秀逸で、まだまだ目が離せない!(井口啓子/文化系ライター)