話題の“あの”マンガの魅力を、作中カットとともにたっぷり紹介するロングレビュー。ときには漫画家ご本人からのコメントも!
今回紹介するのは『ぼくの輪廻』
『ぼくの輪廻』著者の嶋木あこ先生から、コメントをいただきました!
『ぼくの輪廻』第1巻
嶋木あこ 小学館 ¥429+税
(2016年8月26日発売)
デザイア フォー おっぱい!
時を駆けちゃった童貞のおっぱいへの情熱がこれでもか! と表現されている『ぼくの輪廻』。
「いやいや、いくらエロいっつっても少女マンがでしょ?」というノリでうっかり電車で読んじゃって超恥ずかしかった……。『浦安鉄筋家族』と同じくらいのインドアマンガ(=諸事情により、人前で読むのがはばかられるマンガ)でした。
だって、作者・嶋木あこですよ?
歌舞伎の世界を舞台にした長編少女マンガ『ぴんとこな』の次に、こんな、こんな……ご乱心っぷり満載のマンガ描くとは思いもよらないじゃないか!
表紙に「巨乳」とかデカデカと掲げちゃってて、小学館も完全に悪ノリ! これは完全に学級会事案ですよ。これが少女漫画の棚で売られてるなんて、乱世もいいとこで・す・よ!
さて、賞賛してばっかりじゃレビューもつまらなくなるので、あらすじを紹介するぜ。
主人公は、前世でうっかり僧侶になっちゃった上に、よせばいいのに「一生童貞」を誓っちゃった青年・乃木篤朗(のぎ・あつろう)。現世での職業はマンガ家で、目下「永遠の魔法使いコース」を爆走中である。
涙を誘う篤朗くんの名ゼリフ↓(一例)
「僕だってベッドシーンは描けますよ?」
「なぜ人は童貞を若干哀れみの目で見るのだろう」
「週刊少年GUMP」で始めた新連載は、篤朗が夢で見た話しをそのまま描いたもの。修行中の僧侶と、巨乳の美女が登場する話だ。
ある日、篤朗の前に「このヒロイン 私なんです!!」とぶっちゃける巨乳美女が現れる。当然のようにドン引きする篤朗……。
しかし、週刊連載の締め切りのド修羅場で思わぬ再会を果たす2人。なんと巨乳美女もとい、室伏花撫(むろふし・かなで)が、編集部から派遣されたアシスタントとして篤朗の家にやってきたのだ。
机の上に乗る巨乳、消しゴムをかける腕の動きにあわせて揺れる巨乳……。
原稿に集中せねばならない場面で、篤朗は巨乳に夢中になる。そして気づいてしまう。
「間近で本物の揺れを目にしたことで
僕の巨乳に関する意識が一新されてしまった」
……まぁ要するに、おっぱいで頭がいっぱいということですね。