ユーモア・エッセイ『どくとるマンボウ』シリーズなどでおなじみの北杜夫が自身をモデルに書いた同名小説を実写化した映画『ぼくのおじさん』が、絶賛公開中!
本映画の監督を務めるのは、『リンダ リンダ リンダ』『天然コケッコー』などで知られる山下敦弘監督。今回は、山下監督に自身を癒してくれるという「いましろたかし」マンガをうかがいました!
どこか『ぼくのおじさん』にも通じる、独特の世界観……じわじわくせになる!?
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山下敦弘監督イチオシの3作品!
『釣れんボーイ』いましろたかし
『釣れんボーイ』
いましろたかし エンターブレイン ¥1980+税
(2002年7月発売)
釣りをこよなく愛する漫画家・ヒマシロタケシの日常を描く、全49話800ページ超の大ボリュームな1冊!
今年10月には続編『新釣れんボーイ』も発売。
『盆堀さん』いましろたかし
『盆堀さん』
いましろたかし エンターブレイン ¥950+税
(2007年9月25日発売)
自堕落な大人たちのありのままの姿を描写する、1話6ページのオムニバス短編マンガ。どこかかっこいい、だらしない大人たちの姿は、『ぼくのおじさん』のおじさんにも通ずるものがある?
『引き潮』いましろたかし
『引き潮』
いましろたかし エンターブレイン ¥760+税
(2010年7月24日発売)
なんでもない日常のひとコマも、いましろたかしの手にかかれば、ダウナー系ギャグマンガに。浅野いにお氏も大絶賛の、いましろたかし渾身の1冊。
<山下敦弘監督のコメント>
癒され方というのは人それぞれだと思うが、今の自分は、いましろマンガに癒されている。
ここに挙げた3冊は初期のいましろマンガにあったメラメラと燃える炎のような尖がった刺激はなく、パチパチと燃やす物が少なくなった焚き火のような風情がある。もはや炎とは呼べない、だけど触ると火傷をしてしまう。
そんないましろマンガは40歳になった今の自分を癒してくれて、少しの元気を与えてくれる。肉体的、精神的に少し疲れてきた大人のために、いましろたかしのマンガが必要だと思う。
『北杜夫 マンボウ文学読本』
宝島社 ¥1200円+税(2016年11月4日発売)
2016年11月3日(木・祝)公開の映画『ぼくのおじさん』の原作者である作家・北杜夫の生涯と作品を検証、その人物像と功績を再検証していく1冊。
<内容>
妻・斎藤喜美子氏インタビュー
娘・斎藤由香氏 寄稿 「ヘンテコリンが好きだった父」
歌人・山田航氏の短歌評 「歌人としての北杜夫 茂吉の歌と宗吉の歌」
解剖学者・養老猛司氏インタビュー
作家・畑正憲氏 ご寄稿の詩 「北讃歌」
作家・堀江敏幸氏 寄稿 「堀江敏幸が読み解く『北杜夫』の文学」
精神科医・春日武彦インタビュー「精神科医が読み解く『北杜夫』」
ドイツ文学者・伊藤白 寄稿 「北杜夫とトーマスマン」
同級生対談 辻邦生×北杜夫 対談
手塚治虫×北杜夫 対談
遠藤周作氏&佐藤愛子氏&北杜夫 鼎談 など盛りだくさん
著作のみならず、北自身の人生、交友関係、家族との関係性と、多面性こそが魅力である「北杜夫」という作家に迫ります。
大西利空さんのインタビューや、本サイト内でも公開中の大橋裕之氏による『ぼくのおじさん』のマンガも収録されています!
ぜひ、映画とあわせてお楽しみください!