第4位 (82ポイント)

『あそびあい』 新田章

『あそびあい』
新田章 講談社

己の欲望と快楽に正直すぎて、いろんな人とからだを重ねる小谷と、彼女を独占したい山下。2人の高校生が日常とセックスを通して「好き」という感情の置き場を模索する。
“清楚だけどビッチな彼女”という相反する2つの要素をもつキャラクターを、爽やかな青春ものの絵柄で生々しく描いた異色作です。

オススメボイス！

■読後のモヤモヤ度No.1の問題作。清楚なんだけどさまざまな男性と寝ちゃうヤリ〇ン女子高生の小谷。その娘が大好きで独占したいんだけど振り回されちゃう哀れな男子、山下。そんな山下を特別に想ってしまう小谷の親友みお。見事な三角形。この物語、設定が高校生なんですよ。俺が高校生ならこんな娘好きになってしまったらすでに発狂してますねｗ（今村方哉／レコード会社勤務）
■「どうしてひとりの相手としか、しちゃダメなの？」という素朴な問いを、さらっと、しかしエグい角度で突きつけてくる作品。絵柄がすっきりしていて悪趣味じゃないのがすばらしい（永田希／書評家　Book News運営）
■セックスを娯楽ととらえる10代の住む地方都市特有の空気がヒリヒリしてたまりません（奈良崎コロスケ／雑食系ライター）
■恋愛ものだけど、女の子側が遊び人!!　なので珍しくメンズ側に共感できる一冊。片思い中男子の日々悶々とした気持ちに注目（紀伊國屋書店新宿本店／書店員）

「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ！！

第5位 (78ポイント)

『ハルロック』 西餅

『ハルロック』
西餅 講談社

女子大生の向坂晴は、幼い頃から電化製品の分解魔。恋よりなにより、まず電子工作な彼女は、授業が終われば帰宅かアキバかの二択の毎日を送る。電子工作に精通する彼女だが、その作り出すものは素っ頓狂で、今日もその自慢の工作でトラブルをおこしていく。
マイペースなハルの描写と、工作までのプロセスを丁寧に描く実験マンガとしての側面が人気となりました。

オススメボイス！

■なんでも電子工作に結びつける女子大生の晴は女キテレツなのか？　幼なじみの男の子より小学生のメカ友の方が距離が近い感じなのもおもしろいです（じつはコロ助ポジション？）（いけさん／ブログ「いけさんフロムエル」管理人）
■主人公の向阪晴の変人ぶりが、無理なく、いい味を出せている。そしてかわいく描けている。何度も読んだ（紙屋高雪／ブログ「紙屋研究所」管理人）
■電子工作×女子大生なギャグ作品。自身の「空気の読めなさ」に無頓着な主人公・向阪晴の発想は、時に軋轢とハプニングを呼ぶのですが、素直な性格と愛嬌でまわりからなんだかんだで愛される、このバランスは見事です。だからこそ、この先それをどう揺らしてくるのかなってのが気になります（ナデガタ／漫画感想ブログ管理人）

「きょうのマンガ」でのご紹介は、コチラ！！

第6位 (76ポイント)

『白銀妃』 睦月のぞみ

『白銀妃』
睦月のぞみ KADOKAWA/エンターブレイン

美しいプラチナの髪を持つ美女・リリーニャは、新しく王位に就いたアルスラ王のために作られた後宮のなかでも、ひときわ目をひき、その髪の髪色から「白銀妃」と呼ばれていた。しかしじつはリリーニャ、超天然な田舎娘。王の側室になったのも、褒美としてもらえるネコ目当てだった。
絶世の美女だが、王妃としての素質ゼロな残念系美女の主人公はもちろん、個性豊かな周辺の後宮女性も話題を呼びました。

オススメボイス！

■かわいい女の子がいっぱい！　そんな天国のような場所・ハーレムを舞台に「バカなコほどかわいい！」を地で行くような魅力的な女の子たちがかしましく、楽しくドタバタする様は見ているだけで本当にニヤけます♪　しかも合法的にハダカ、合法的にいろんな民族衣装！　作家の描きたいもの、ぶちこんでいる感じがして、読んでいるこっちまで楽しくなる作品です。（塚本浩司／COMIC ZIN　商業誌部門責任者）
■天然っていいよね……。天真爛漫なリリーニャの残念天使っぷりを思う存分堪能できる逸品（COMIC ZIN 秋葉原店　杉山陽一／コミックバイヤー）