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4月30日は図書館記念日 『夜明けの図書館』を読もう! 【きょうのマンガ】

2015/04/30


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『夜明けの図書館』
埜納タオ 双葉社 \619+税


図書館の設置と運営に関する図書館法は1950(昭和25)年4月30日に制定された。
これを機に日本の図書館は近代的に生まれかわり、無料原則を織りこむなど、しっかりとした公共サービスとして根づくまでに至った。
この画期的な文化立法の施行を記念して、日本図書館協会は4月30日を「図書館記念日」に制定している。

そこで今回ご紹介するのは、埜納(ののう)タオの『夜明けの図書館』。
主人公は、3年の就職浪人期間を経て暁月市立図書館に採用された、新人司書の葵ひなこ・25歳だ。

数ある図書館司書の業務から本作がスポットを当てているのが、レファレンスというサービス。
「昔読んだ本を再読したい」「あるテーマについて掘り下げたい」など、利用者の“知りたい”をサポートする業務のことである。

ひなこが挑むのは、老人の「80年前の郵便局が写っている写真」から小学生の「光る影の正体が知りたい」まで、なかなかの珍問・難問ぞろい。ひなこは頼もしい先輩たちの力を借りながら、適切な書籍や資料を探し出す。

どのエピソードもハートウォームなミステリー仕立てで、クライマックスはひなこと一緒に笑い泣きすること請けあいだ。

「知らないことを調べるときはググればOK!」という時代ではあるが、誰かの“知りたい”を通して人と人との絆が生まれ、少しずつ紡がれていく物語がとても愛おしい。

1巻にはナンバリングがされていないが、2巻、3巻と順調にリリースされているということは、そのおもしろさが口コミで広がり、しっかりと読者を獲得した証。かくいう筆者も「図書館を舞台にしたおもしろいマンガ、知らない?」と聞かれたら、迷わず本作をオススメします。



<文・奈良崎コロスケ>
68年生まれ。マンガ、映画、バクチの3本立てで糊口をしのぐライター。中野ブロードウェイの真横に在住する中央線サブカル糞中年。出身地の立川を舞台にした映画『ズタボロ』(橋本一監督/5月9日公開)の劇場用プログラムに参加します。
「ドキュメント毎日くん」

単行本情報

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