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『トレンチフラワーズ』第1巻 香深村れん 【日刊マンガガイド】

2016/01/10


日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!

今回紹介するのは、『トレンチフラワーズ』


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『トレンチフラワーズ』第1巻
香深村れん 新潮社 ¥600+税
(2015年12月9日発売)


塹壕(トレンチ)に咲く花たち――彼女らは帝国皇女に仕える女性だけの部隊、武装奉仕団。
部屋長・マリン率いる602部隊はメイド服を模した軍服姿も凜々しく、今日も戦線で血の華を咲かせる。

ノーマランド王国がフラタニア帝国に侵攻し、宣戦布告をした教会暦1893年。
戦いが続くなかで帝国は正規軍に加え、武装メイド集団『武装奉仕団』を前線に投入した。

物語の主役となるのは、才色兼備のマリン・ベルクール。
マリンを中心とした602部隊の女性たちの日常と、戦場での活躍が丁寧に描かれているのが本作品だ。

時代としては第一次大戦当時を思わせる設定だが、通常の銃器だけでなく、独特の魔術めいた設定も組みいれたファンタジー戦記。
氣操術(エアリア)、氣算士(エーテムス)、氣操士(エアリス)……中世魔術の雰囲気が漂う用語が次々と登場し、興味をそそる。
また有能なマリン、無邪気で勘のいいカミーユ、イタズラ好きのパッツィなど、様々な属性のメイドが勢ぞろいした602部隊の人間関係もおもしろい。
百合要素もほの見えて、そちらの色っぽい展開もさらに期待したいところ。

戦記の部分については、ミリタリー好きな人ならかなり楽しめるはず(筆者にそのあたりの知識が乏しいのが非常に残念でならない)。
マンガ表現として少々わかりづらい部分もあるのだが、読みこむうちにじわじわとその世界観に魅せられていく、味わい深い作品。

どうやら602部隊は2つ名を持つほどに、戦場では脅威とされている部隊のようだ。
今後その秘密がどのようにあかされていくのか、楽しみに待ちたいと思う。



<文・山王さくらこ>
ゲームシナリオなど女性向けのライティングやってます。思考回路は基本的に乙女系&スピ系。
相方と情報発信ブログ始めました。主にクラシックやバレエ担当。
ブログ「この青はきみの青」

単行本情報

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