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【きょうのマンガ】7月29日は上杉和也(『タッチ』より)の命日! おすすめするのは……

2014/07/29


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『タッチ 完全復刻版』第1巻
あだち充 小学館 457+税


1984年7月29日。その前日、甲子園予選準決勝の三光学院戦でノーヒットノーランを決めた明青学園のピッチャー・上杉達也は、雨のなか、ある場所にいた。
本来予定されていた、今日の決勝・須見工戦は雨で中止。
「おれの肩を心配して、雨を降らせてくれたのか?」
達也が心のなかでそう語りかける相手は、いまは亡き前・明星エース投手。そして幼なじみの浅倉南をめぐるライバルでもあった、双子の弟・和也である……。

当時、大きな衝撃だった、あだち充『タッチ』における、上杉和也の死。
上記シーンの2年前、1982年7月29日。和也は予選決勝に向かう途中、子供を助けようとして車にぶつかり急逝。明青野球部は和也抜きで試合に臨み、4対3で須見工に敗れて予選敗退。
甲子園出場の夢は、兄の達也に託されることになる。

事故直後、達也が和也のふりをしてマウンドに立つという展開を記憶している人もいるかもしれないが、それは劇場版アニメ『タッチ 背番号のないエース』(1986年)のオリジナルストーリー。
アニメオリジナルといえば、達也と南のその後も、アニメ特別版『タッチ Miss Lonely Yesterday あれから君は…』(1988年)や『タッチ CROSS ROAD 風のゆくえ』(2001年)で語られている。
そして、原作者・あだち充による正式な「その後の『タッチ』」といえる物語が、現在連載中の『MIX』だ。

舞台は、『タッチ』から(物語開始時点で)26年後の明星学園。
連れ子同士の義理の兄弟ながら、生年月日が一緒の立花投馬と走一郎が、それぞれ明星野球部の投手、捕手として成長していく。

達也と南たちこそ登場してはいないものの、明青以外にも、あだちファンにはなじみのある学校名が、続々登場。
勢南高校野球部には、西村拓味というピッチャーが入部していて、監督を務めるのはその父。もちろんこの監督は、南に横恋慕していた、あの西村勇だ。

くしくも今年は上杉和也の三十三回忌。この夏、『タッチ』を振り返ったのち、現在進行形の『MIX』も読み進めてみては?



<文・渡辺水央>
マンガ・映画・アニメライター。編集を務める映画誌「ぴあMovie Special 2014 Summer」が発売中。DVD&Blu-ray『一週間フレンズ。』ブックレットも手掛けています。

単行本情報

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