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『ゾンビの星』 浜岡賢次 【日刊マンガガイド】

2016/09/08


日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!

今回紹介するのは、『ゾンビの星』


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『ゾンビの星』
浜岡賢次 秋田書店 ¥562+税
(2016年8月8日発売)


昨今のゾンビブームはいつから始まったものなのか。
今世紀に入ってからを振りかえってみると『バイオハザード』(2002)、TVドラマシリーズ『ウォーキング・デッド』(2010)のヒットが影響大!? もはや一時のブームというより、素材としてポピュラーになったと考えるべきだろう。
マンガ界でも『アイアムアヒーロー』(花沢健吾)、『亜人』(桜井画門)、『さんかれあ』(はっとりみつる)、『ライフ・イズ・デッド』(古泉智浩)などなど……数え上げればキリがないほど。
正調パニックホラーだけでなく美少女もの、コメディとジャンルも多彩だ。

さて、そこで紹介する本作は『浦安鉄筋家族』の浜岡賢次が描くゾンビギャグ。
ゾンビが次々に人を襲いはじめ、地上からすべての人が消え……ヒロインは“ゾンビの星”となった地球に残ったたったひとりの人間である。
星はるか(21歳)が、生き残ったのは部屋から一歩も出ない完璧なひきこもりであったため。
もともとひとりでいても困らないタイプなので、こんな世界でもまあまあ楽しく暮らせてしまう!

ときどき人恋しくなるときは窓を開け、外をウロついてるゾンビたちとコミュニケーション。
噛まれないことにだけ気をつければ、ゾンビたちはなかなかによき隣人なのだ。

世界が変わろうとも一貫して自分のペースで過ごすはるかの暮らしっぷりを楽しみつつ、みっしりと描きこまれたゾンビたちにも注視してほしい。“浦安”読者ならコマのすみずみまで手を抜かない浜岡賢次のマンガ愛をご存じと思うが、モブのゾンビ一人ひとりがじつに生き生き……いや、死に死にしてるんで!

著者の、中学生からのゾンビ映画体験をひもとくエッセイマンガも収録。
年季の入ったゾンビ好きによるゾンビマンガの新機軸をお楽しみあれ。



<文・粟生こずえ>
雑食系編集者&ライター。高円寺「円盤」にて読書推進トークイベント「四度の飯と本が好き」不定期開催中。
ブログ「ド少女文庫」

単行本情報

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