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『文学処女』 第1巻 中野まや花 【日刊マンガガイド】

2017/01/21


日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!

今回紹介するのは、『文学処女』


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『文学処女』 第1巻
中野まや花 日販アイ・ピー・エス ¥640+税
(2016年1月16日発売)


LINEマンガ連載 総合人気ランキング第1位、累計読者数50万人を突破するなど、もっか熱~い注目を集めている『文学処女』のコミックス第1巻が出た。
著者の中野まや花は、講談社新人賞「デザート ルーキー・グランプリ2014」で2位を獲得。その後、「デザート」「ザ・デザート」で活躍中の期待の新人であり、これが初の単行本となる。

本好きが高じて文芸編集者となった月白鹿子・26歳は、人気ミステリー作家・加賀屋朔の担当を新たに任される。
編集者としての任務を果たそうとがんばる鹿子だが、モデルのようなイケメンで、一部では女癖の悪さがささやかれる加賀屋の気まぐれに翻弄されて――。

自分に自信がもてず、恋愛におくてであるがゆえにピュアで愛すべき高齢処女ヒロイン・鹿子は、まさに『逃げるは恥だが役に立つ』の平匡さんの男女逆ヴァージョン?
本や映画のなかの恋愛には精通しているのに、現実の恋にはさっぱり免疫がない鹿子が、加賀屋のからかいにいちいちピュアに反応し、パニックにおちいる姿は、文系人間なら苦笑しつつも応援せずにいられない!

いつもいい加減でふざけてばかりの加賀谷が、ふいに見せるまじめな一面や、他意のないやさしさ、ミステリアスで憂いをおびた表情にも、キュンキュンさせられっぱなし。
打ち合わせと称して、ホテルのスイートルームへ――な展開には、ハラハラドキドキ。ぜいたくな部屋とバスルーム、ドレスのプレゼントにルームサービスの食事とシャンペン……から~の○○には、思わずジュン。
加賀谷の挑発に乗って、それに反撃○○する鹿子の酒癖の悪さもカワイイ&楽しすぎます!

「恋愛=ファンタジー」であり、自分とは別世界の話だと思っていた鹿子に、はたしてリアルの男性との「理性が吹き飛ぶような恋」は可能なのか? 「恋愛小説を描く資格がない」とつぶやく、加賀屋の秘められた過去とは?
鹿子にひそかな思いをよせる同期の同僚・望月との三角関係も気になるところで、コミックス2巻を待たず、LINEマンガで続きを確認せずにいられない!

なお、コミックス限定として鹿子と望月の出会いを描いた番外編14ページを収録。これがまたキュンとくるイイ話なので、ファンはぜひチェックしてみてほしい。

また、2017年1月29日(日)にTSUTAYA 三軒茶屋店でサイン会が開催されるそうなので、まだ購入されていないという方は、この機会にぜひ!



<文・井口啓子>
ライター。月刊「ミーツリージョナル」(京阪神エルマガジン社)にて「おんな漫遊記」連載中。「音楽マンガガイドブック」(DU BOOKS)寄稿、リトルマガジン「上村一夫 愛の世界」編集発行。
Twitter:@superpop69

単行本情報

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