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【1月の「このマンガがすごい!」ランキング オトコ編】今月の第1位は衝撃の『ドラゴンボール』の異色スピンオフ! オラ、ワクワクすっぞ!

2017/12/20


業界注目度No.1!?
「このマンガがすごい!WEB」が誇るランキング選者に協力いただくアンケート集計をもとに、決定される毎月恒例の「このマンガがすごい!」ランキング。今月のランキングは……。

今回は、SNSでも超話題となった異色の転生モノが第1位! きっとどの読者も“え!? 「ジャンプ」本気か!?”とド肝を抜かれたであろう本作。だって、「おれはやらねぇぞ!見物だけだからな!!」「情けないが 俺が一番役に立ちそうにない」といっていた“アイツ”が主人公なんだから! 今マンガ界でも流行の「転生モノ」と「最弱のZ戦士」の超無敵なコラボレーションとは!?

そしてもちろん第1位以外のマンガも見逃せません! 『このマンガがすごい!2017』オンナ編 第2位にランクインした『春の呪い』小西明日翔の新作、話題のバイオレンスラブストーリーや、名探偵・金田一耕介の孫によって辛苦を味わった“アイツら”の舞台裏を描いたなどなど、特に連載当初からマンガファンたちのあいだで超注目を集めていた話題作が多数ランクインしました。

旬なマンガが多くランクインした今月のランキングを、アンケート回答者のオススメポイントとあわせてチェック!!

(2017年11月1日~11月30日発売作品を集計)


⇒⇒⇒ランキング「オンナ編」も要チェック!!


第1位(174ポイント)

『DRAGON BALL外伝 転生したらヤムチャだった件』 ドラゴン画廊・リー(著)鳥山明(作)

『DRAGON BALL外伝 転生したらヤムチャだった件』
ドラゴン画廊・リー(著)鳥山明(作)  集英社

転落事故に遭った男子高校生がドラゴンボールの世界へ転生!? しかも転生先は物語の最初の頃のヤムチャ! 憧れの世界へきて大喜びの主人公だが、ドラゴンボールファンの彼はこのあと、ヤムチャに訪れる悲惨な未来に気づいてしまう……!
かくして少年は運命を変えるため、そしてヤムチャの汚名を返上するため最強の道を目指す!

当初は悟空のライバル的ポジションで登場しながらも、その後は噛ませ犬役が板についてしまった不遇なキャラクター・ヤムチャ。そのヤムチャを異世界転生と絡めて、変則的な形でクローズアップしたスピンオフ。原作の設定をうまく活かしたストーリーと、非常に高い絵柄の再現度と、ただの一発ネタでは終わらずに、著者のドラゴンボール愛が非常に伝わってくる作品だ。本編とは180度違うヤムチャの華々しい活躍をご覧あれ!

オススメボイス!

■本家を下地にした見事なパラレル展開。それをヤムチャ視点からっていうのがいい。悟空&ヤムチャが共闘してベジータ戦に挑むなど、最高の二次創作、最高のリスペクトに賞賛しかない(かーず/個人ニュースサイト「かーずSP」管理人)
■『金田一少年の事件簿外伝』と同じ11月に出た、同じくオリジナル絵柄完コピ公式パロディだが、こちらは近年話題の異世界転生ジャンルと合体させた点が特徴。「もしもヤムチャが活躍する世界だったら」というifと、「もしも自分がDB世界にいたらこういうふうに立ちまわるのにな~」というifで二重構造になっており、『DRAGON BALL』を愛する読者の魂を強く刺激してくる秀作だ(宮本直毅/ライター)
■文字どおり超有名作品のスピンオフ作品。ネタとして扱われることも多いヤムチャがまさかのヒーローに? ドラゴンボールのファンがヤムチャに転生という驚き設定だが、ストーリーを把握しているから、この先どうすればいいのかわかっている。そういう意味では過去にタイムスリップする作品とやっていることは同じなのだが、実際の歴史ではなく超有名マンガの歴史だから読んでいてまったく肩がこらないのがミソ。絵的にも原作に近いですし、『DRAGON BALL』ファンは必見です!(いけさん/ブログ「いけさんフロムエル」管理人)
■だれもが知る不朽の名作「DRAGON BALL」の公式二次創作ともいえるヤムチャ外伝! 好きな作品の登場人物に転生するという設定自体は定番ですが、その転生先がまさかのヤムチャという時点でおもしろくて卑怯(笑)。そしてそんな大胆な設定なのに随所に原作リスペクトを盛りこんでおり、原作ファンとしても唸らざるをえないくらいに見事な出来になっています!(フラン/ブログ「フラン☆Skin」管理人)


第2位(116ポイント)

『来世は他人がいい』 小西明日翔

『来世は他人がいい』
小西明日翔 講談社

大阪の極道の家に育った女子高生・染井吉乃は、祖父の企みによって関東の暴力団組長の孫・深山霧島と結婚・同居することに。最初は爽やかで人当りがいい霧島にほだされそうになる吉乃だが、ある時、霧島の正体が人を人とも思わぬ性格破綻者であることを知ってしまう。さらに本性を現した霧島から、とんでもない要求を突きつけられる吉乃だが、やられっぱなしで終われるはずもなく……!

『春の呪い』の小西明日翔の最新作は、2人の極道の孫の同居生活を描いた、ギャグあり暴力ありの変則コメディ。一見ホステス風なのに中身はわりと普通の女子高生の吉野と、一見優男なのに中身はヤクザ以上に危険人物の霧島。どう考えてもうまくいくとは思えない2人の関係の行きつく先は!?

オススメボイス!

■設定もぶっ飛んでいるし、男もぶっ飛んでいる。よくよく読むとヒロインもぶっ飛んでいる。けれども楽しくすらすらと読めてしまう不思議。筆力ある作家の証拠(早川博志/恭文堂コミッククラフト店)
■最近、ギャグやラブコメ、BLを含め、ヤクザ・ブームがきているんじゃないかと思うときがある。ヤクザのイメージを転用することで、暴力と屈託とをライトなファンタジーに落としこんだものをよく見かけるのであった。これもその流れに噛んだ一作になるのかもしれない。お互いに暴力団組長を親類に持った高校生男女のロマンスである。力押しでアッパーなテンションが思いきりのいいドラマにつながっていく。と同時に、不幸の落とし穴がすぐ隣に広がっているかのような緊張をピリピリさせている。ユーモラスであることとシリアスであることの両立が、異常な日常というアンビバレンツを制御しているのだ(森田真功/ライター、ブログ「Lエルトセヴン7 第2ステージ」管理人)
■先の読めない展開と、どす黒い闇を感じさせる状況下でも逃げない主人公の胆力に痺れてしまった。続きが気になって仕方ない(ふな/いつかたどり着く管理人)
■とにかく吉乃と霧島のキャラがいい! 霧島だけが異常者かと思いきや、吉乃も受けて立たんとする度胸の方向がちょっとずれていて、そのやり取りが一見ありがちとも思えるラブストーリーを新鮮なものに変えているのがさすがだなと!(ホシ/ごきげんノベルス編集)


第3位(104ポイント)

『ここは今から倫理です。』 雨瀬シオリ

『ここは今から倫理です。』
雨瀬シオリ 集英社

やたらと陰のある倫理教師・高柳。自分の担当教科について「学ばなくても将来困ることはほぼ無い学問です」といいながら、彼は倫理の授業をとおして、生徒が抱える悩みや問題を解決していく。

「問題児たちと向きあう学校の教師もの」というのは、これまで星の数ほど描かれてきた作品ではあるが、本作の教師・高柳はそのなかでも類を見ないほどクールでローテンション。むやみに自分の主張を押しつけるわけではないが、古今東西の哲学者の言葉を借りて、道に迷う生徒を真摯に手助けする彼の姿は、今の時代ならではの理想の教師像なのかも。

オススメボイス!

■よりよく生きる。時代や流行に左右されない心のあり方を教えてくれる教科書のようなマンガ。老若男女、こんな時代だからこそ読んでほしい(太田和成/TSUTAYA BOOK STORE 五反田店 コミック担当)
■普通の授業ではなかなか味わえない倫理というものを、巧みに描いています。思考の尊さを再確認できました。良書です。すばらしい(黒鈴/元電子書店スタッフ)
■今年を代表する作品にさえなる可能性があるほど、異様に読ませてくる。言葉がグサグサと突き刺さる感じが、妙に心地よい。すごい作品が出てきた(ふな/いつかたどり着く管理人)
“倫社と現国 学びたい♪”(岡村靖幸)な学生時代だった方にお薦めです!(今村方哉/レコード会社勤務)


単行本情報

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  • 『来世は他人がいい』 第1巻 Amazonで購入
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