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【4月の「このマンガがすごい!」ランキング オトコ編】春の到来とともに異色の新星現る!? さらに2カ月連続ランクイン作品が…必見です!

2015/03/20


第7位(68ポイント)

『学校へ行けない僕と9人の先生』 棚園正一

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『学校へ行けない僕と9人の先生』
棚園正一 双葉社


学校へ行けなくなった少年が、9人の先生と出会うことによって様々な喜びや悲しみを味わい、傷つきながらも成長していく姿を描く。

小・中学校時代、不登校だった著者の実体験をもとにした物語ということで、そのリアリティに戦慄したり、考えさせられたり……。
もがきながら成長していく少年が9人目の先生にあったとき…その目に希望が宿ります。その様は、きっとあなたの心をゆさぶります。

オススメボイス!

■自分が不登校気味になってから会った9人の先生の善し悪しが、作者の心象風景としてリアルに描かれていた。小学生の娘をもつ身として不登校の描写にも正直にいえば戦慄した(紙屋高雪/ブログ「紙屋研究所」管理人)
■作者の実体験ベースの作品とあって、不登校児の心理が赤裸々かつ真摯に描かれている。過敏なくらい繊細な子どもにとって、学校がどのような場所なのか、集団に適応するのがどれほど過酷なことなのか……。同じ思いをもつ読者の胸を震わさずにはおかない。マンガによって希望を得た元不登校児が、その経験をマンガによって表現する……。それはマンガへの深い愛情と感謝の賜物だろう。このマンガがかけがえのない贈り物になる読者も少なくないはずだ(稲垣高広/ブログ「藤子不二雄ファンはここにいる」管理人)
■作者にとって鳥山明『ドラゴンボール』が救いとなったように、この作品がいま不登校の子どもやその家庭にとっての支えになることを願います(加山竜司/フリーライター)

「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!!

第7位(68ポイント)

『orange』 高野苺

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『orange』
高野苺 双葉社


10年後の自分から、高校2年の主人公・菜穂に手紙が届くところから物語は始まる。
彼女は、17歳で自殺することになる転校生・翔の未来を変えるべく奔走する。

当初の連載は「別冊マーガレット」だった本作、現在は男性向けの「月刊アクション」に連載中という数奇な運命にもかかわらず、注目を集めています。
スタート時から一貫してブレのないテーマはもちろん、人生やり直しドラマとしても魅力的です。

オススメボイス!

■発売前から問いあわせもあり、人気上昇中です!(宮脇書店本店/コミック担当)
■すでに少女マンガの枠を超えている、すごいマンガ。大人の男性にこそ読んでほしい(渡辺水央/ライター)
■未来の自分より手紙が届くというSF寄りの読み方をしているつもりだったのですが「あの時ああしていれば……」と葛藤する登場人物たちに、いつのまにか感情移入していました。「あの時ああしていれば」って、恋愛をテーマにしたマンガでは不変のロジックなので、やっぱり私は『orange』を少女マンガの読み方で楽しんでいたんだな~と再認識しました(もみちゃん/インターネットカフェコミック担当)

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第9位(62ポイント)

『響 小説家になる方法』 柳本光晴

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『響 小説家になる方法』
柳本光晴 小学館


とある文芸誌の編集部員・花井は、ゴミ箱に捨てられていた直筆の投稿原稿を見つけて手にとる。
応募条件を満たしていないため読まずに捨てられた、その新人賞応募作品は、彼が今まで出会ったことのない革新的な内容の小説だった。

あふれんばかりの才能の片鱗をのぞかせた、未来の大小説家の正体はなんと女子高生だった!?
これからの展開が気になります。

オススメボイス!

■純文学をテーマにした天才少女の物語。響の独特すぎる感性とその才能に心が奮わされる(粟生こずえ/編集者・ライター)
■「スペリオール」で連載している女子高生・小説家もの。スペシャルな才能を持つものの、いまだそのことを知る者はごく一部という鮎喰さん。その特異な性格もさることながら、昔読んだ『YAWARA!』の猪熊柔が世界に知られる一歩手前のような状況に、ワクワクが止まりません(いけさん/ブログ「いけさんフロムエル」管理人)
■純文学をテーマにした天才少女の物語。響の独特すぎる感性とその才能に心が奮わされる(フラン/ブログ「フラン☆Skin」管理人)

第9位(62ポイント)

『女子高生に殺されたい』 古屋兎丸

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『女子高生に殺されたい』
古屋兎丸 新潮社


自分が殺されることに性的興奮をおぼえる「オートアサシノフィリア」の主人公・東村は、女子高生に殺されたいと思うあまり高校教師になる。
彼は「理想の殺されかた」で殺されるため、ある女子高生を自分に対する殺害計画へと誘導していく。

ストレートなタイトルがはらむ危うさに、一気に引きこまれ、はまった人が多かったのに比例し、次刊の発売が2016年!?と、作者の力の入れっぷりも驚くほどです。

オススメボイス!

■人は様々な脅迫観念を抱いて生きてゆくものだが、この作品の主人公はタイトルどおりの危険な脅迫観念を抱き、悩みつづけ、それを実現させるために女子校教師になった男である。これは重症どころではない。またホトンド病気、なのではなく確実に病気なのである。設定は34歳。妻子なし。美しい絵。映画の字幕のような時系列の説明。次巻で完結とのこと。いったい彼はこの異常なる欲望を完遂させられるのか。意外な結末を期待したい(今村 方哉/レコード会社勤務)
■もうタイトルのとおりで白旗。久しぶりに「ザ・古屋兎丸」を見た気がします(たまごまご/ライター)
■異常心理者を主人公にしたサイコサスペンス、って今どき珍しくもないけれど、これはふり切れまくっててメチャクチャおもしろい。主人公はもちろん、サブキャラも病んでで、超シリアスでコワイのに不思議と笑えてくる感じは園子温の映画みたい。次号は1年後……でも楽しみ!(井口啓子/文化系ライター)
■直球題どおりの「オートアサシノフィリア」(殺され性的願望)ほか、アレやコレ……精神病理について調べつくし満を持して節目作として発刊か。若い文化女子マニア、風貌、教師……主人公には兎丸さんが濃く投影されているような(人間失格も幻覚ピカソも気合の現代作はご本人の分身な気がする)。絞殺魔デサルポ、チカチーロ、窒息魔前上博など、殺人鬼は通常性愛も試みつつ変態破壊衝動あり、リアル。大転換しパズル嵌り出す後半! 次巻完結とは潔いけれど、2016年刊とは気になりすぎ涙……自分が好きなこの主題のルーツ、高橋葉介『夢幻紳士怪奇編』の「夜会」と気づく。夜な夜な美しく白く細い喉を切りさかれる悪夢に悩むモガ美女、いつしかその時を望むようになり……(澤水月/報道勤務。ライター。mixi平山夢明コミュ管理人)

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※初出時に一部誤記がございましたことを、心よりお詫び申し上げます。

単行本情報

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