オンナ編のマンガといえば、シリアスであれコメディであれ、BLであれ、「LOVE」テーマの作品が多いのはもちろんのこと。
今回のランキングの「LOVE」はその方向性がちょっと変わっています。
猫男との恋や、矢口真里さんも気になる作品であげていた不倫もの、BLやらフィーリングで結婚してしまったカップルの話など、ちょっと時代を象徴しているかも。
そんな多種多様の作品のうちどの作品が1位の栄冠に輝いたのか、今すぐチェックチェック!
(2015年2月1日~2月28日発売作品を集計)
第1位(112ポイント)
『オデット ODETTE』 日当貼
『オデット ODETTE』
日当貼 ほるぷ出版
社会人女性・多恵と、その彼である「猫氏」。2人の毎日を描く。
元気なおしゃべり好きでちょっとドジな多恵と、寡黙だが彼女の話にちゃんと耳を傾ける優しい猫氏。見た目はちょっと奇妙だが、2人はとってもいいカップルなのだ。
ネコ頭の彼氏、という斬新すぎるキャラクターが普通に受けいれられているけれど、その生活はあくまでもおだやかで、ホンワカした世界観にあこがれる人が続出です!
オススメボイス!
■猫頭の彼氏が人間くさくてかわいい(笑)。とても和みます。(あゆみBOOKS五反田店 太田和成/コミック担当)
■頭部が猫のイケメン(?)彼氏との、ほんわかデートに癒されます! カップルっていいなぁ。(八尾美映子/三省堂書店神保町本店コミック担当)
■猫だけど紳士な彼氏がかっこいいし彼女はアホでかわいい。パッと見、ユルい日常系かと思いきや想像以上に笑いどころがしっかりしていて、うなりました。(ササナミ/ブログ「雑食商店街3373番地」管理人兼書店員)
■優しい彼氏が猫ということで癒されます。(宮脇書店本店/コミック担当)
■ネコ好きでほっこりしたい人はぜひ! 男性の方も読んでみてください。(旭屋書店 なんばCITY店 平田/旭屋書店 なんばCITY店 コミック担当)
■にゃんこ彼氏がかわいい。自分が男なので彼氏は……無理だが(笑)友だちにほしい!(福丸 泰幸/喜久屋書店漫画館京都店店長)
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!!
第2位(96ポイント)
『失恋ショコラティエ』 水城せとな
『失恋ショコラティエ』
水城せとな 小学館
高校時代から憧れ続けていた高橋紗絵子(サエコ)にふられた主人公・小動爽太。
傷心のあまりフランスの有名菓子店の扉を叩いた爽太は、サエコを振り向かせたい一心で修業にはげみ、ついに自分の店「ショコラヴィ」を開店する。
たったひとりの女性だけを想い続けてきた爽太の恋愛ストーリーも、最終巻でついに決着がつきました。
既刊も『このマンガがすごい!』本誌にたびたびランクインしている人気作品だけに、選者のみなさんにも様々な感慨があったようです。
オススメボイス!
■これまでの展開でわだかまっていた感情のすべてが発散された、怒涛の最終巻でした。王道とはかけ離れたストーリーですが、大人の恋愛マンガとしてほかとは一線を画す傑作。読み始めるととまりません(漫画トロピーク/謎の社会人漫画サークル)
■終わってほしくなかったというファンも多数いたでしょう。しかし納得の大団円、そしてチョコレートのようなかすかな苦い後味が印象に残ります(永田希/書評家)
■ドラマ版なんてなかったんや……。とにかくキレイに、しっかりとホロ苦い大団円を迎えて、本当によかった。個人的には「この子が報われないのはかわいそうだろ!」と思っていて、ヒロインの行く末が納得のいく形で描かれていて、ホッとしました(後川永/オタク系よろずライター)
■完結巻。ドラマとも違う、しっかりとした終わり方でした。紗絵子さんは今後、同様のキャラクターが他作品で登場したときに、「紗絵子さん的な人」と呼ばれるようになるのではないかと思います(杉村啓/料理漫画研究家)
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!!
「きょうのマンガ」での作品ご紹介は、コチラ!!
第3位(62ポイント)
『マリーマリーマリー』 勝田文
『マリーマリーマリー』
勝田文 集英社
鍼灸師のリタは、往診先のライブハウスでギターを抱えて不思議な歌を歌うブルースギタリスト・森田と出会う。
街で再会した2人は、お互いのことをよく知らないままフィーリングで結婚することに……。
全編ポップテイストで描かれるジェットコースタームービー的展開にワクワク。
「ちくたくぼんぼん」などで知られる作者の新境地は、必見です!
オススメボイス!
■目まぐるしくシーンが変わり、休むことなく物語が転がっていく様子が本当に気持ちよくて、奇妙に感じつつも気がつけばグッとこの世界に引きこまれていました。ミュージカルか何かを見せられているような、独特な味わいは、勝田文先生作品ならではの魅力と言えるでしょう(いづき/ブログ「オトコでも読める少女マンガ」管理人)
■勝田文先生の最高傑作になりそうな予感。音楽的で幸福感に満ちた作品だ。そしてあいかわらず勝田先生が描くダメ男はすばらしい。不完全な幸せを抱きしめて生きることの喜びとおかしみが画面からあふれ出す。そして人生は続く(小田真琴/女子マンガ研究家)
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!!