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エッチシーンの多い昼顔系作品はモラル的にNG!? 矢口真里さんが元気をもらったマンガとは? 【目ききに聞くスペシャル 後編】

2015/02/13


前編に引き続き、「このマンガがすごい!」編集部が、なにかと話題の矢口真里さんに直撃インタビュー!!

「休業中はムダづかいできない!」「『ジャンプ』で連載を追っていました。……結婚中は」といった発言が飛び出した前回に負けじと、後編もマンガの話に加え、ちょびっと刺激的なエピソードが盛りだくさん!
そして、休業中の矢口さんに元気を与えてくれたものとは……? 「復活」した矢口さんのすべてがここにある!?

前編はコチラ

生年月日:1983年1月20日(32歳)
血液型:A型 身長:144.5cm 出身地:神奈川県

1998年5月3日、「モーニング娘。追加メンバーオーディション」でモー娘。第2期メンバーに選ばれる。
2005年4月14日よりモーニング娘。を離れ、2005年からソロとしてバラエティ番組を中心に活動開始。
2008年5月27日にはデビュー10周年を迎え、翌年にはソロとしては初となる4年ぶりシングル『青春 僕』をリリースし、2010年1月13日にはフジテレビ系「クイズ!ヘキサゴンⅡ」から生まれた新ユニット「矢口真里とストローハット」で『風をさがして』もリリースし、歌手としても活躍。

以降も、バラエティー番組の司会、声優、飲食店プロデュースなど、活動の幅を広げ、マルチタレントとして活躍!

公式ブログ:初心者です。

私が言うのもなんだけど……『失恋ショコラティエ』の主人公に色目を使うヒロイン(既婚)にイライラ!


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――ちょっと踏み込んでしまいますが……いわゆる昼顔系マンガで人気のタイトルもたくさんありますが、お読みになっているものはありますか?

矢口 ドラマにもなっていますが、『失恋ショコラティエ』は読みました。正直な感想を言わせていただくと、ヒロインのサエコが許せない。彼女の行動は、読んでいてイライラします。それでも、続きが気になっちゃうんですけど(笑)。

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――ドラマの『昼顔』[注1]は、ご覧になっていたんですよね。

矢口 あのドラマの上戸彩さんは、純愛に近かったじゃないですか。でも、『失恋ショコラティエ』のサエコは意味がわからない。私が言うのもなんですけど……(笑)。私がマンガに求めているのはそこじゃない、というか。

――レディースコミックだと、昼顔系の展開は普通ですけどね。

矢口 レディコミは読まないなぁ。エッチなシーンが多くて、あまりストーリーがないじゃないですか。私はストーリー重視なので! だから最近の少女マンガでも、第1話からキスシーンがあったりすると、ドン引きなんですよ。

――ちゃんと段階を踏んで、キスまでいってほしい。

矢口 そう! 壁ドンくらいならいいんです。だから『L♥DK』も微妙なラインなんですけど。

――いきなりの同居展開で。

矢口 そういう行為をしちゃダメだと親と約束をしているので、許せるかな。

――だんだん母親目線になってきましたね(笑)。

矢口 はい。子どもが読んでも大丈夫かどうかは重要なんです。「矢口BPO[注2]」があるんです(笑)。

――矢口さん世代だと「少女コミック」[注3]を読んでいたんじゃないですか?

矢口 たしかに「少コミ」はドキドキするマンガが多かった。『ふしぎ遊戯』とか好きだったなぁ。あれが初めて読んだエッチなマンガだったかも。

――子どもの頃からエッチなマンガを読んでいるじゃないですか!

矢口 『ふしぎ遊戯』にはしっかりとしたストーリーがありますから! 読者をハッピーにさせてくれるマンガなら(エッチなシーンがあっても)いいんです! それが「矢口BPO」の基準です(笑)。

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挫折から復活する『あまちゃん』キャラと自分がオーバーラップ!

――休業期間中、マンガ以外に心の支えになったものはありますか?

矢口 マンガ以外だと、ドラマの『あまちゃん』[注4]ですね。

――時間があるということで、まとめて観たんですね。

矢口 そうなんです。朝ドラだから、すごく長いじゃないですか。オンタイムでは観られなかったのでイッキに。能年(玲奈)ちゃんのキュートさと、北三陸の人たちの雰囲気、震災から立て直していこうという前向きな姿勢が大好き。思わず(2013年の)紅白のステージも、チェックしてしまいました。

――ハマっていたのは、いつ頃ですか?

矢口 去年(2014年)の夏かな。みなさんと半年くらいの時間差でハマっていましたね。

――どのあたりが心に支えになりましたか?

矢口 登場人物それぞれの人生を描いているところですね。小泉今日子さんが演じたお母さんにしても、ユイちゃん(橋本愛)にしても、みんなが挫折を味わって、そこから復活していく。その姿が自分にリンクする……と言ったら変ですけど、「人生、いろいろなことがあるんだなぁ」って(笑)。

――なるほど。

矢口 そうだ! もうひとつ心の支えになったものがありました。陶芸です。

――陶芸教室に通っていらっしゃったんですよね。

矢口 今もときどき行かせてもらっています。ロンブー(ロンドンブーツ1号2号)の田村淳さんの奥さんとご一緒させていただいて。物作りが昔からものすごく好きなんです。アクセサリーとか。上手ではないんですけど、世界に1個しかないモノができるし、それを大切にするのが好きで。だから陶芸もずっとやりたいなって思っていたんです。

――陶芸の、どこが魅力なんでしょうか?

矢口 無心になれるところですね。なにも考えないでいい、黙々と土を触るという。

――陶芸教室で交友関係が広がりましたか?

矢口 友だちという感じではないと思うけど、よくいらっしゃる方と作品を褒めあったりしています。あまり世間話はしませんね。

――批判ナシ、の褒めあいですか?

矢口 そう。「うわぁ! かわいいですね~」みたいなことを言いあいます(笑)。自分がいま何に悩んでいるとか、そういう話にはいっさいならない。みんな作品に集中しているので。ただ私なんてまだ新米で、ベテランがたくさんいらして、みなさんすごいんです。

――淳さんの奥さまも?

矢口 めっちゃ上手です。売りものになるレベル。

――作ったものは使っているんですか?

矢口 実際に使っています。それがいいんですよ。

――フィギュアとかには挑戦しないんですか?

矢口 フィギュアではないんですけど、ペーパークラフトで姫路城を作りました。

――姫路城!

矢口 話が飛びすぎてすみません(笑)。最近、大河ドラマの『軍師官兵衛』を観たり、去年の春に木村拓哉さんが主演した『宮本武蔵』を観たりして、「歴史モノもおもしろいぞ」と気がついて。私、学校の授業だと歴史ってすっごく苦手だったんですけど、ドラマだといけるものですね。

――その流れでお城のペーパークラフトを。

矢口 はい。ロフトとかで売っている900円くらいものを買ってきて。完成したものが飾ってあって、それがすごくかわいかったので。でも、あれを作るのに、けっこう時間がかかるんですね。4、5時間くらいかな。ひとつは自分のものにして、もうひとつ作って、いつもマンガを借りているカフェの店員さんの誕生日にプレゼントしました。

――ブログで紹介していた『パラレル同窓会』を貸してくれた方ですね。

矢口 そうです。彼は城好きらしいので。淳さんも城好きなので、ウケ狙いで姫路城を3つプレゼントしました。いろんなパターンの姫路城を。そうしたら「俺は姫路城より犬山城のほうが好きなんだよ」って言われました(笑)。

――『パラレル同窓会』を貸してくれたマンガ好きのカフェ店員さんのように、芸能界でマンガの貸し借りをする友人はいらっしゃいますか?

矢口 それがいないんですよ。

――モーニング娘。のメンバーはどうですか? 仲良しの保田圭さん[注5]とか。

矢口 圭ちゃんなんて、「マンガの読みかた知っているのかな?」って思うくらいのレベルですよ! 高橋愛[注6]『ONE PIECE』ファンですけどね。マンガの貸し借りをすることはないなぁ。そもそもマンガを貸すのが苦手なんです。買った単行本は宝物に近い。妹がたまに私の単行本を読んで、そのへんにほっぽっておいたりするんですけど、めっちゃキレますよ(笑)。「なにしてくれてるんだ!」って。開きグセとかつけられるのもイヤですね。『ONE PIECE』はまわりの人に10巻ずつくらい貸し出したいと思っているんですけど、それはそれでけっこうな労力なので(笑)。

  • 注1 『昼顔』:2014年7月から9月に放送されたテレビドラマで、正式タイトルは『昼顔 ~平日午後3時の恋人たち~』。平日の昼間に不倫をする主婦「昼顔妻」たちを描いたドラマで、主演は上戸彩。最終回の視聴率が16%を超える大人気ドラマとなり、上戸彩の不倫相手を演じた斉藤工もブレイクした。
  • 注2 BPO:放送倫理・番組向上機構。放送における言論・表現の自由を確保しつつ、視聴者の基本的人権を擁護するため、放送への苦情や放送倫理の問題に対応する、第三者機関。主に、視聴者などから問題があると指摘された番組・放送を検証して、放送界全体、あるいは特定の局に意見や見解を伝え、一般にも公表し、放送界の自律と放送の質の向上するのを目的とする。
  • 注3 「少女コミック」:1968年に創刊された小学館の少女マンガ雑誌。現在の雑誌名は「Sho-Comi」。過去掲載作に『陽あたり良好!』『闇のパープル・アイ』『ジョージィ!』『ふしぎ遊戯』など。掲載作品のなかには過激な性描写があるものもあり、保護者から問題視されたことも……。
  • 注4 『あまちゃん』:2013年上半期に放送されたNHK朝の連続テレビ小説。脚本はクドカンこと宮藤官九郎、主演は能年玲奈。第1部では東北地方にある架空の町・北三陸市を舞台に、ヒロインの女子高生アキが海女となり、その後、地元のアイドルとなる姿を描く。第2部では東京でアイドルとなるために奮闘するアキの姿と、震災後、北三陸に戻ったアキが地元アイドルとして復興に尽力する姿が描かれた。ユーモアあふれるストーリー、個性的な登場人物たち、親子3代にわたる物語、東北の復興などさまざまな点が老若男女多くの視聴者を獲得し、国民的ドラマといわれるほどの一大ブームを巻き起こした。放送終了後には『あまちゃん』終了に喪失感を覚える「あまロス」という造語まで生まれ、劇中のセリフ「じぇじぇじぇ」は2013年「新語・流行語大賞」の年間大賞に選ばれた。
  • 注5 保田圭:元モーニング娘。の第2期メンバーで、矢口真里、市井沙耶香とともに加入。2003年にモー娘。を卒業し、愛嬌のあるキャラクターから、バラエティ番組に多数出演。
  • 注6 高橋愛:元モーニング娘。の第6代リーダー。2011年9月30日にモー娘。を卒業。25歳を超えて在籍していたのは中澤裕子に次いで2人目だった。

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