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『劇場版 黒子のバスケ LAST GAME』レビュー! 「大好きなバスケで何度でも……」キセキを起こしてきた超人気バスケアニメが今、映画で渾身のLAST TIP OFF!!【あのアニ】

2017/03/18


「あの話題になっているアニメの原作を僕達はじつは知らない。」略して「あのアニ」。

アニメ、映画、ときには舞台、ミュージカル、展覧会……などなど、マンガだけでなく、様々なエンタメ作品を取り上げていく「このマンガがすごい!WEB」の人気企画!
そう、これは「アニメを見ていると原作のマンガも読みたいような気もしてくるけれど、実際は手に取っていないアナタ」に贈る優しめのマンガガイドです。「このマンガがすごい!」ならではの視点で作品をレビュー! そしてもちろん、原作マンガやあわせて読みたいおすすめマンガ作品を紹介します!

今回紹介するのは、『劇場版 黒子のバスケ LAST GAME』

本日から、待ちに待った「GAME」が行なわれる。
それは、まさに“キセキのGAME”と呼んでもよいもの――そう、それが本日から全国で公開の『劇場版 黒子のバスケ LAST GAME』なのである!

2012年4月から放送を開始し、またたく間に大人気作となったTVアニメ『黒子のバスケ』。原作は藤巻忠俊が「週刊少年ジャンプ」で連載していたマンガで、非常に影が薄い主人公・黒子テツヤや、帰国子女ルーキー・火神大我、そして「キセキの世代」と呼ばれるバスケットマンとして能力も個性もハイスペックな選手たちが、高校バスケを舞台に、激しくぶつかりながら、成長していく物語だ。

そんな人気スポーツマンガが、社会現象ともなるほどの注目を集めたのは、TVアニメ化の影響もあったと思う。
注目を集める若手声優たちと、大人気のベテラン声優たちがうまいバランスでキャスティングされた最強の出演者陣、 そして『攻殻機動隊』や『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズといった人気作を手がけ、大ヒットを生んできた Production I.Gによる制作で、このTVアニメ『黒子のバスケ』という、まさに“キセキのアニメ”は誕生したのだ。

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TVアニメシリーズは2015年6月に放送を終了した。
原作マンガの連載終了の際もそうだったが、アニメ最終回のあとは、いわゆる「黒バスロス」に陥るファンが多く、かくゆう筆者もそのひとりだったりする。しかし……キセキは起きた!
2015年9月に幕張メッセで開催されたファンイベントにて、 劇場版制作の発表がされたのだ。そしておよそ1年半の時を経て本日、3月18日に公開をむかえたのである!


『劇場版 黒子のバスケ LAST GAME』は、著者・藤巻が連載終了後に続編として描いたマンガ『黒子のバスケ EXTRA GAME』を映像化した作品だ。

黒子、火神が「キセキの世代」との激戦を経て、さらに時が過ぎて夏も終わりをむかえる頃、 アメリカからチーム「Jabberwock(ジャバウォック)」が来日してくる。 彼らは世界的人気を誇るストリートバスケのチームであり、実力はNBA選手にも劣らないほどともいわれている選手たちだ。

来日にあたり、日本チームとの親善試合が開催されるのだが、「Jabberwock」は圧倒的な実力で日本チームをねじ伏せ、完全勝利。すると彼らは、日本のバスケを嘲笑い、「こんなものなら今すぐやめろ」と挑発してきたのだ!
そんな「Jabberwock」にリベンジマッチをすべく、黒子と火神、そして「キセキの世代」の面々が集められ、最強ドリームチーム「VORPAL SWORDS(ヴォーパル・ソーズ)」を結成! 心身ともに、さらなる成長をとげた黒子たちが、立ち向かう! ……というのが、今回の物語の大筋である。

驚異的な影の薄さでコート上にあらわれては消える主人公・黒子に、「Jabberwock」も思わず「NINJYA BOYか!?」とつっこんじゃうかも!?

驚異的な影の薄さでコート上にあらわれては消える主人公・黒子に、「Jabberwock」も思わず「NINJYA BOYか!?」とつっこんじゃうかも!?

本作では、強敵との白熱の対戦はもちろんだが、黒子・黄瀬・緑間・青峰・紫原・赤司の元帝光中レギュラーメンバーが、またチームとして再結成し、バスケをプレーするところにも注目したい。
それぞれの道に別れた6人が新たなチームのもと、ライバル関係を築いていたが、それでも、こうしてまたひとつの志のもと団結する――そんな眼前に広がる“キセキのチーム復活”に、原作を読んでいた時は、かつて彼らをベンチで見守っていたマネージャー・桃井といっしょに涙したものだ。
きっと映画でも、ハンカチが必要なお客様もいるのではないだろうか。

今回、映像化にあたり、原作者が映画のために新エピソードを書き下ろし、完全版『EXTRA GAME』となるのだという……! どんな新要素が加えられたのか、そして原作者がどんな思いでその要素を加えたのか、楽しみで仕方がない!

今回、黒子たちが対戦する最凶の敵「Jabberwock」のリーダー、‎ナッシュ・ゴールド・Jr。劇場版で彼を演じるのは声優・緑川光氏。あの『SLAM DUNK』の流川楓をはじめ、イケメンキャラを数多く演じてこられた緑川氏の起用にはまさに……感服の至り♡♡♡

今回、黒子たちが対戦する最凶の敵「Jabberwock」のリーダー、‎ナッシュ・ゴールド・Jr。劇場版で彼を演じるのは声優・緑川光氏。あの『SLAM DUNK』の流川楓をはじめ、イケメンキャラを数多く演じてこられた緑川氏の起用にはまさに……感服の至り♡♡♡


しかし………… 今回の劇場版のタイトルを初めて見た時、正直、筆者は胸を締めつけられた。
それはサブタイトルの「LAST GAME」。
文字どおりアニメ『黒子のバスケ』の「LAST」ということ――なのだろうか。 昨年秋、劇場版に先駆け劇場公開された「ウインターカップ総集編」を映画館で見ながら、その「LAST」の意味を頭のなかで何度も反芻した。

TVアニメ規格とは思えない迫力の試合シーン、出演者たちの白熱の演技……このアニメ制作に携わる人々の「黒バス愛」と呼んでもいいほどの熱量を、画面からいつも感じていた。原作者・藤巻が生みだした本作の醍醐味を、ていねいに余すことなく「アニメ」に落としこみ、『黒バス』をより魅力的に映しだしていた。この劇場版も、まさにその真骨頂だろう。それが……「LAST」。

ウインターカップ決勝のあとに黒子がつぶやいたセリフ、

「これで全てが終わったわけじゃない。むしろ始まったばかりだ。これから何度でも、ボク達は戦える。大好きなバスケで何度でも―――」

この言葉のように、願わくば、この「LAST GAME」で新たな「キセキ」が起き――
いつか「NEXT GAME」が見られる日を、筆者は何度でも期待し続けたい。


『劇場版 黒子のバスケ LAST GAME』を観たあとに……

今回、『劇場版 黒子のバスケ LAST GAME』をさらに楽しみたいアナタに、読んでほしい原作マンガを紹介しちゃいますよっ。

『黒子のバスケ』藤巻忠俊

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『黒子のバスケ』第1巻
藤巻忠俊 集英社 ¥400+税
(2009年4月3日発売)

原作コミックスは『このマンガがすごい!2013』でもランクインしたことのある話題作。主人公・黒子が誠凛高校に入学して、のちに彼の相棒、もとい彼の“光”となる火神との出会いから、都予選、夏のインターハイ、冬のウインターカップと、黒子たちの高校バスケの軌跡が描かれている。

終始、「ボクは影だ」と自分を称する黒子は、まさに「影ながらの主役」。バスケットマンとしての突出した能力はないながらも、エースとチームに尽力し、帝光中では答えを得られなかった「チーム」「勝利」そして「バスケ」の真髄を知っていくことになる。映画のもととなった『EXTRA GAME』はもちろんのことだが、やはり、原作全30巻を読むことで『黒バス』のおもしろさの真髄を知ることができる! 黒子や火神、「キセキの世代」たちがどのように成長してきたのか、ぜひチェックしてほしい。

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『黒子のバスケ EXTRA GAME 前編』
藤巻忠俊 集英社 ¥400+税
(2015年9月4日発売)

©藤巻忠俊/集英社


原作マンガのほかに、このマンガもおすすめ!

『火ノ丸相撲』川田

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『火ノ丸相撲』第1巻
川田 集英社 ¥400+税
(2014年9月4日発売)

「週刊少年ジャンプ」で現在注目のスポーツマンガとして著者・川田のマンガ『火ノ丸相撲』をご紹介したい。。本作は、身長160センチにも満たない高校1年生・潮火ノ丸が主人公だ。火ノ丸は過去に小学校相撲の横綱までのぼりつめたが、その身長から中学時代は負けが続き、とうとう表舞台からも姿を消してしまった。そんな火ノ丸が、相撲への情熱を捨てきれず、土俵に帰還する。誰よりも相撲を愛して止まない火ノ丸が横綱を目指して、相撲道を突き進む物語だ。「相撲」に縁がなかった読者も、火ノ丸たちの熱意、白熱の取組、個性豊かな強敵たち……と、「相撲」に青春を捧げる男たちに夢中になってしまうこと間違いなしだ!
じつは過去に『黒子のバスケ』と『火ノ丸相撲』はマンガでコラボしたことがあり(まさか黒子たちのあんな姿が見られるとは……)、話題にもなっている。「バスケ」と「相撲」、土俵は違えど、彼らのそれに懸ける想いや熱さは同じ。ぜひオススメしたい。

©川田/集英社


映画情報:『劇場版 黒子のバスケ LAST GAME』

■公開情報
2017年3月18日(土)全国ロードショー

■CAST
黒子テツヤ:小野賢章
火神大我:小野友樹
赤司征十郎:神谷浩史
青峰大輝:諏訪部順一
緑間真太郎:小野大輔
黄瀬涼太:木村良平
紫原 敦:鈴村健一
ナッシュ・ゴールド・Jr.:緑川 光
ジェイソン・シルバー:稲田 徹
ほか

■原作
藤巻忠俊(集英社 ジャンプ コミックス刊)

■STAFF
監督:多田俊介
脚本:高木 登
キャラクターデザイン:菊地洋子
総作画監督:後藤隆幸、菊地洋子
美術監督:鈴木路恵
色彩設計:竹田由香
撮影監督:荒井栄児
CGIディレクター:磯部兼士
編集:植松淳一
音響監督:三間雅文
音楽:池 頼広
アニメーション制作:プロダクションI.G
配給:松竹
製作:劇場版「黒子のバスケ」製作委員会

■主題歌
オープニング主題歌『Glorious days』GRANRODEO

■公式サイト
http://www.kurobas.com

■公式twitter
@kurobasanime



<文・はろるどキサラギ>
フリー編集者。見習い感あふれる感じながら、ときに執筆やデザインを手がけることも。アニメとマンガが“ズッ友”。スポーツしてるDKが大好きだと叫びたい。

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