『ももプロZ』第7巻
小城徹也 講談社 ¥429+税
(2014年11月4日発売)
アニメや小説、ゲームなどを原作にしてマンガ化した作品は数あれど、アイドルをコミカライズって、ヒネリきかせすぎ!
それも、よくある『●●物語』っていうトップアイドルになるまでの苦労とかちょっとイイ話ではなくて、架空の女子プロ団体「ももいろプロレスラーZ」で活躍する女子プロちゃんたちの日常というパラレル設定。
なのにキャラ=メンバーの名前と性格づけ、そしてメンバー間の立ち位置は実際のももクロと同じ、という斬新さ。
それが可能なのも、ももクロのなんでもアリ!の度量の広さのなせる技か……。
とはいえ、全然ももクロを知らなくても、女の子が集まっちゃキャイキャイしてる4コマとして読んでもおもしろいから大丈夫!
そして読み終えたら、ももクロのメンバーの特徴をザックリと覚えられていることでしょう。
しかし、10代のアイドルの女の子が「私服がダサい」が持ちネタって……。しかも、それがちゃんとオチになるいい話なんだよ、ラスト(笑)。
掲載誌の休刊により、今後はももクロのファンクラブでの連載再開と引き継がれたのもいい話。
<文・小山まゆ子>
フリーランスの編集・ライター。美術出版社刊『マンガ背景技法 グリッドで背景を描こう』(常野啓・著/菅野博之・監修)の第二弾にまたライターで参加しております。現在鋭意製作中。