話題の“あの”マンガの魅力を、作中カットとともにたっぷり紹介するロングレビュー。ときには漫画家ご本人からのコメントも!
<ロングレビュー1~6巻はコチラ>
今回紹介するのは『リアルアカウント』
『リアルアカウント』第7巻
オクショウ(原案) 渡辺静(漫画) 講談社 ¥429+税
(2016年1月15日発売)
SNS世界に閉じ込められた主人公たちが、脱出を目指してソーシャルメディアを駆使したデス・ゲームに挑むという本作。最新刊では、終わりの見えなかったSNS世界からついに脱出を果たす。
現実世界への帰還――SNS「リアルアカウント」のなかに精神を囚われた人々の悲願は、思わぬ形で叶えられた。そう、新たなゲームの幕開けとして……。
新たなデス・ゲームは、プレイヤーの体のどこかに現われた「マーブルマーク」を、ゲームの観客がスマホで撮影すると、撮った人には1億円が、撮られたプレイヤーには死がもたらされるというもの。
その名も「SNS鬼ごっこ」。
帰還をよろこぶ間もないまま、プレイヤーたちは暴徒と化した大衆に襲いかかられる。ゲームシステムの管理者であるマーブルやプレイヤー同士といった、限定された相手とは違う、数の力で押し寄せる匿名の悪意との戦いに、とまどうプレイヤーたち。
しかしそんな厳しい状況のなかでも、6巻で「覚醒」を経験したユウマは、狡猾な知恵を振るう。悪魔的な哄笑をあたりに響かせながら。