話題の“あの”マンガの魅力を、作中カットとともにたっぷり紹介するロングレビュー。ときには漫画家ご本人からのコメントも!
今回紹介するのは『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』
『このマンガがすごい!comics ぼくは明日、昨日のきみとデートする』 第2巻
七月隆文(作) 大谷紀子(画) 宝島社 ¥640+税
(2016年12月8日発売)
2014年8月の刊行以来、読書メーター「恋愛小説のおすすめランキング」で1位をキープし続けるなど、10~20代女子を中心にクチコミで支持を集め、100万部を突破した七月隆文による大ヒット小説『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』。
福士蒼汰、小松菜奈主演による映画版もいよいよ本日公開となり、今後さらなる“ぼく明日”旋風が巻き起こりそうな今、コミカライズ第2巻が発売された。
京都の美大に通う20歳の学生・南山高寿は、電車のなかである女性・福寿愛美を見た瞬間、恋に落ちる。勇気を振り絞って声をかけるも、緊張のあまり連絡先を聞き忘れて落ちこむ高寿だったが、なんと翌日、スケッチに出かけた動物園で愛美と再会。
友人からの後押しもあり、初デートをとりつけ、順調に愛を深めあってゆくように見えた2人だったが――。
本作のほかでもない魅力が、高寿と愛美の初々しい恋の育みだ。相手のなにげない言動にキュンとしたり、意外な一面を発見してうれしくなったり。
ありがちだからこそ、だれもが共感せずにいられない、恋愛が始まった当初のドキドキ感やときめきがギュッとつまっていて、愛美はおもわず抱きしめたくなるほどのかわいさだ!