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3月24日は「桜田門外の変」が起きた日 『風雲児たち ~幕末編~』を読もう! 【きょうのマンガ】

2017/03/24


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

3月24日は桜田門外の変が起きた日。本日読むべきマンガは……。


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『風雲児たち ~幕末編~』 第21巻
みなもと太郎 リイド社 ¥552+税


1860年3月24日(安政7年3月3日)は江戸幕府大老・井伊直弼暗殺事件、通称「桜田門外の変」が起きた日だ。

安政の大獄などの弾圧政治により様々な方面からの反感を買っていた直弼を、水戸藩脱藩浪士18名が襲撃。
幕府の要職が登城中のわずかな間に殺害・断首されてしまうという一大事であり、この事件が巻き起こした様々な火種がのちに江戸幕府の終焉をもたらすこととなった。

小説や、時代劇、果ては教科書まで、今日ありとあらゆる媒体でとりあげられ、様々な解釈がなされている桜田門外の変。日本史のターニングポイントであるため、概要こそ広く知られているが、様々な勢力の思惑が入り交じった複雑な背景から発生した事件であるため、その実情を把握している者はそう多くないのではないだろうか。

そんな桜田門外の変を主題として取りあげているのが、みなもと太郎『風雲児たち ~幕末編~』の第20、21巻である。
ギャグマンガというジャンルでありながら、客観的かつ詳細な歴史考証に定評があり、硬派な歴史マンガファンにも愛読されていることで知られている本作では、悲壮感のかけらもない井伊直弼の出立、電撃的な早さで終わった襲撃、その後の井伊家と水戸家に起きた合戦寸前の緊張状態、襲撃浪士だけに留まらない本件関係者の深刻な「忠臣蔵後遺症」などなど、学校では教わらなかった興味深い知見がもりだくさん。

骨太な歴史マンガとして成立しているものの、みなもと太郎の本分たる軽妙なギャグセンスはいささかも鈍ってはおらず、登場人物のまじめな問答の最中にも連載当時に流行していたアニメ作品『魔法少女まどか☆マギカ』パロディまで織りこんでいるのも見事。

様々な作品の舞台となる動乱の時代「幕末」。その発端となった事件を本作で今一度詳しく勉強し直してみるのもいいかもしれない。



<文・一ノ瀬謹和>
涼しい部屋での読書を何よりも好む、もやし系ライター。マンガ以外では特撮ヒーロー関連の書籍で執筆することも。好きな怪獣戦艦はキングジョーグ。

単行本情報

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