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【きょうのマンガ】9月6日は漫画家・永井豪の誕生日! おすすめするのは『激マン!』!

2014/09/06


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『激マン!』第6巻
永井豪 日本文芸社 \600+税


今日9月6日はマンガ家・永井豪の誕生日である。永井豪といえば、『デビルマン』や『マジンガーZ』など数多くの大ヒット作品でおなじみの、日本マンガ界を代表するヒットメイカーだ。古くからのファンのあいだでは「豪ちゃん」の愛称で親しまれている。
豪ちゃん先生、ハッピーバースデイ!

さて、そんな豪ちゃん先生が、『デビルマン』執筆時を振り返った自伝的作品が『激マン!』だ。漫画家の主人公・ながい激が「少年マンガ人」に『デビルマン』の連載を開始するところから終了するまでの日々を描いており、みずから「きわめてノンフィクションに近いフィクション」と位置づけている。
作中、幾度となく『デビルマン』のシーンが挿入されるのだが、それは本編からのコピーではなく、いまの絵柄でリライトされたもの。はじめは数ページ程度だったが、そのうち筆が乗ってきたのか、かなりのページ数を割いて、まるで『デビルマン』を描き直しているかのような様相を呈していく。その迫力のすごいこと! あらためて「豪ちゃん、さすがだぜ!」と叫びたくなる!

自伝エッセイ『デビルマンは誰なのか』(講談社)でも語られたエピソードは多いが、キャラクターや衝撃シーンの誕生秘話が「ただの思い出話」ではなく、紙面で「再構築」されていくのだから、なにか新しい前衛的な試みを目の当たりにしているような心持ちになってくるのが注目ポイント。
本作は2012年に連載が終了したが、今年7月に「週刊漫画ゴラク」(日本文芸社)で続編「マジンガーZ編」がスタート!
主人公・ナガイ激は、「デビルマン編」のながい激とは別人格らしい!? 現実では『デビルマン』(週刊少年マガジン)と『マジンガーZ』(週刊少年ジャンプ)の連載時期は丸カブり(1972~1973年)。そのあたりの事情も語られていく。
「週刊漫画ゴラク」はもちろん要チェックだが、コミックス発売もいまから待ち遠しい!



<文・加山竜司>
『このマンガがすごい!』本誌や当サイトでのマンガ家インタビュー(オトコ編)を担当しています。
Twitter:@1976Kayama

単行本情報

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