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5月6日は「迷路の日」 『百万畳ラビリンス』を読もう! 【きょうのマンガ】

2017/05/06


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

5月6日は迷路の日。本日読むべきマンガは……。


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『百万畳ラビリンス』 上巻
たかみち 少年画報社 ¥680+税


ゴールデンウィークも終盤の今日、5月6日は「迷路の日」。
5月(=May、めい)、6(ろ)のハイブリッドな語呂合わせで決まったもののようだ。

1980年代に日本では「ランズボロー迷路」に代表される施設・建造物スケールの巨大迷路がブームとなったことがある。 これを象徴したかのようなファンタジー映画も制作された。「セサミストリート」のジム・ヘンソン監督による映画「ラビリンス 魔王の迷宮」(86年作品)がそれで、ヘンソンお得意のマペットを多用したキャラクターが物語のメインフィールドたる魔王の迷路が魅力的に描かれていた。

複雑に入り組んだ道が行く手をはばむが、最終目標は出口にたどり着くことという「迷路」のシンプルなルールを逆手にとり、“入り口あっても出口なし”の奇妙な閉鎖世界を描いたマンガが『百万畳ラビリンス』だ。

ゲームが大好きでプライベートはもちろんアルバイトもゲームメーカー「クラインソフトウェア」のテストプレイヤーを務める女子大生・玖波島礼香(くばじま・れいか)はある日、ルームメイトのゴリラ系女子・庸子(ようこ)とともに行けども行けども畳部屋が続く不思議な建築物のなかに放置される。
見たところ2人が住んでいるクラインソフトウェアの社宅のようだし、電気・ガス・水道も生きているので最低限の生活は可能。ところが通信手段が通じるエリアはごく限定的だし、出口を探し始めると無限ループが発生したりして、なかなかたどり着けない。万策つきた2人。庸子は「外部との連絡手段を確保して助けを呼ぶ」「破壊してでも施設から脱出する」という行動目標を立てるが、礼香は第3の選択肢として「施設に残り支配者として君臨する」というトンデモ案を掲げた。

ゲーム世界を構成するキャラクター(=グラフィックデータ)のようにコピーアンドペーストで無限(?)に増殖していく部屋はいったい何者が、どのような目的でつくり出したのか?異空間にいるとおぼしきゲームデザイナー・多神大介が彼女たちを「人類の希望」と呼ぶのはなぜか?
謎だらけの迷宮(ラビリンス)の正体を上・下全2巻で解き明かす本作は、コンパクトながらも読みごたえは充分!

行楽シーズンも終盤ということでユウウツなこととは推測するが、気分転換に『百万畳ラビリンス』を読むか、あるいはお近くの迷路スポットで、GW最後のレジャーというのはいかがだろうか?



<文・富士見大>
人生の迷路に迷いこむ編集・ライター。特撮のあれこれやマンガのあれこれに携わり、間もなく5月10日に発売の『俺たちの仮面ライダーシリーズ 電王 10th ANNIVERSARY』、13日発売の『特撮の匠 昭和特撮の創造者たち』にも参加しています。

単行本情報

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