業界注目度No.1!?
「このマンガがすごい!WEB」が誇るランキング選者に協力いただいたアンケートを集計し、マンガ好きならば読んでおきたい新刊マンガをランキング形式でお伝えする月刊ランキング。今月のオトコ編ランキングは……。
今月のランキングでは、派手なアクションよりもじっくり“読ませる”作品がそろって、しみじみマンガっていいなと心から思える10作品をお届けします。
……おっと、エロ成分もやや多めですが、こちらは「もの想う秋」ということで、恋しちゃってる人にも、ぼっちの人にも分けへだてなく楽しみいただけますよ?
(2015年8月1日~8月31日発売作品を集計)
第1位(216ポイント)
『ダンジョン飯』 九井諒子
『ダンジョン飯』
九井諒子 KADOKAWA
ダンジョン(地下迷宮)に出現するモンスターを食う“魔物食”を極めようとする(本当は違います!?)戦士・ライオスのパーティーは、より強力なモンスターが潜むというダンジョンの地下3階へ。彼らを待っていたのは「生ける絵画」や「ミミック」、「ゴーレム」といった食べられないモンスターばかり。このピンチを切り抜けるには……?
魔物の生態と、食への活用法を詳細に描いて高い評価を受けた第1巻(2015年3月の「このマンガがすごい!」ランキング第1位)から、少しも衰えることのない安定のおもしろさ、2度目の第1位を獲得しました。
オススメボイス!
■大話題の『ダンジョン飯』ですが、そのキレは第2巻になってもまったく衰えず、ライナスたちの旅はどこまで続くのかとても楽しみです。ただ、完成度が高すぎるゆえ、1話1話の終わりがなぜか連載のあおり文句がないと、かえって物足りなく感じてしまうことがあります。こんな贅沢な文句を許されてしまうことからも、この作品の恐ろしい高レベルをうかがいしれるのでしょう(kaito2198/海外翻訳者)
■ほのぼのなれあいに終わらず、ダンジョン内での生態系や野生環境を描く鋭い視点がまさに研究者で、人の尺度で生物の生態を理解した気になってはいけないという、ジュラシックパーク的なメッセージがナイス(黒鈴/電子書店スタッフ)
■2巻でもダンジョンのあらゆるものを食材にしようとする豊かな発想力は衰えを見せず、むしろ、より独創的に加速を見せている。ミミックや絵などどう見ても無機物としかとらえられないものを食材として受け止める、不可能を可能とする食欲には驚くしかない(いのけん/麻雀マンガブログ管理人)
■水棲馬に乗って水を渡るかどうか迷う話が好き。本当にこういう生物の習性があるような気がしてきてならない。乾燥させたセンシのヒゲが「フワッ…フワッ…」になったコマを小2の娘と大笑いして読んだ(紙屋高雪/ブログ「紙屋研究所」管理人)
■ちょっと人情話テイストがくわわり、1巻からさらに幅を広げたおもしろさを感じさせてくれた。今後、まだまだ奥深い魅力を展開してくれそう(後川永/オタク系よろずライター)
第1巻の「ロングレビュー」でのご紹介はコチラ!
第2位(180ポイント)
『惰性67パーセント』 紙魚丸
『惰性67パーセント』
紙魚丸 集英社
美術系の大学に通う、女子大学生・吉澤みなみの部屋には、毎日のように3人の友だちが入りびたる。
そこで彼らは、リア充にはほど遠いがまあまあ楽しい日常を送っている。……というか、何もしていない!?
惰性で続く毎日に、無造作に投げこまれたエロのシチュエーション。
マンガだったら即男女が深い関係に……という状況すらも喜劇に変わってしまう、場面設定の巧みさに男性読者は悶絶必至!?
オススメボイス!
■主人公の女子大生の部屋に入り浸る友人たちと繰り広げるややエロな内容のコメディ。リア充でもないし、男女が集まっても何か間違いがあるわけでもないそんな登場人物のゆるい感じの日常。そんな日常のなかにある、ややエロな出来事がおもしろい。みんな大好きチ○コのエピソード作中にたくさん出てきますよ(ゴロー/AV男優)
■本当に(ラッキースケベ以外)なんにも起こらないマンガ。それがなぜこんなにもアホらしくておもしろいのだろう(マキタマキナ/(成年)漫画愛好家)
■紙魚丸先生のすごいところは、普段エロマンガ誌で描いている漫画からエロ部分を取っても充分におもしろいと言う点。そのエロ部分をさらにネタに置き換えたこの一冊、おもしろくないわけがない!(稀見理都/エロマンガ研究家)
■一般誌ということで、普段の紙魚丸先生と違って性描写はありませんが、やっぱりなんとなくエロいです(漫画トロピーク/謎の社会人漫画サークル)
■エロ漫画家の紙魚丸さんらしいエロさが下ネタとして見事に炸裂! ダメ女子大生日常マンガとして秀逸(フラン/ブログ管理人)
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!
「ロングレビュー」でのご紹介は、コチラ!
第3位(104ポイント)
『彼女はろくろ首』 二駅ずい
『彼女はろくろ首』
二駅ずい 講談社
高校1年生の鹿井なつきは、活発でまわりへの気配りを忘れないよい子だが、ふとしたはずみに首を長く伸ばしてしまう「ろくろ首」だった!
おそらく史上初であろう、ろくろ首娘の青春ラブコメディ。幼なじみの男子高校生・一樹を想う様子は、妖怪も人間も変わりありません。
なつきのかわいらしさといじらしさに、ただただ燃えてしまった読者が多数。
オススメボイス!
■ふとした拍子に首が数メートルのびる、ろくろ首な女子高生が繰り広げる日常を描いた作品。幼なじみの男子に首を触られてドキドキを通り越してエロティックな興奮に汗ばむ姿が、なんともフェティッシュ。ろくろ首って……エロかったんだなぁ(目からウロコ)(宮本直毅/ライター)
■よくあるラブコメと思いきや、タイトルどおり主人公がろくろ首! いやぁ……かわいいです(福丸泰幸/喜久屋書店漫画館京都店 店長)
■恋愛に興味津々で食い気があって恥ずかしがり屋……ろくろ首なんだけど日常になじんでて、普通の女子高生としても、かのっちかわいい!(太田和成/あゆみBOOKS五反田店コミック担当)
■ここしばらくの人外キャラかわいいマンガのなかでも、ひときわかわいいろくろ首ちゃん。もう完全に「個性」になっていて、恐怖の対象じゃない。かわいいです(たまごまご/ライター)
■いろいろと普通の女の子なんだけど、やたらと首が伸びます。首が伸びることへの葛藤とかはないので、そういうのが苦手な方も楽しめます!(麻野昌三/わんだ~らんどなんば店店長)
■かわいくて、甘酸っぱくて、ちょっとエロい人外もの(芝原克也/日本出版販売コミックチームチーフ)
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!