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第7位（58ポイント）
『青春のアフター』 緑のルーペ
『青春のアフター』
緑のルーペ 双葉社
高校生の時に自分の目の前から消えてしまった少女・さくらへの想いを心の片隅に残したまま、32歳になった鳥羽はある日、消えたその日とまったく同じ姿で現われた高校生のさくらと再会する。
いわゆるタイムスリップものですが、舞台が過去の世界でなく飛ばされてきたはずの“未来”つまり現在である点が斬新。
主人公の鳥羽とさくら、そして鳥羽の彼女・みい子の風変わりな同居生活は、もちろん平穏にはすごせません！
オススメボイス！
■高校時代に惚れてたけどあえなくフラれた女の子が、大人になった主人公（彼女と同棲中）のもとにタイムスリップ！ 常にぬるっとしたイヤ～な緊張感があり、一筋縄ではいかない感じです。普通の三角関係ラブコメになるのかな――と思いきや衝撃の引き!! 2巻早よ!!（冬蜂／風俗情報サイト「フーゾクDX」制作部）
■青春の傷は甘く切なくそして……忘れかけていたかさぶたをそっと剥がされる様な感覚にドキドキ。32歳の主人公に訪れた青春時代との再会がいかなる結末を迎えるのか、続刊が楽しみでなりません（杉山陽一／COMIC ZIN秋葉原店 コミックバイヤー）
■緑のルーペさんらしく的確に心をえぐりにきており、読むと心が痛い。でも、その痛さがおもしろさに直結してるんだよなぁ（フラン／ブログ管理人）
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ！
第8位（54ポイント）
『白暮のクロニクル』 ゆうきまさみ
『白暮のクロニクル』
ゆうきまさみ 小学館
現代の吸血鬼“オキナガ”の雪村魁（ゆきむら・かい）は、厚生労働省夜間衛生管理課の公務員・伏木（ふせぎ）あかりとともに12年に一度、ひつじ年ごとに起きる連続殺人事件、通称“羊殺し”の謎を追う。
魁がかつて愛し、あかりの祖母でもある女性・棗（なつめ）を殺した犯人「羊殺し」に肉迫する最新刊。
現在のマンガ界における至高のミステリが、急展開を迎えています！
オススメボイス！
■単行本1冊単位でエピソードがまとまっている構成力はさすが。第6巻での「今回の事件」、「羊殺し」、あかりとカイの関係性など、様々な要素がガッチリと噛み合って、ストーリー全体を貫く「大きな物語」を動かした一冊。画業35周年のベテランの本気に圧倒される（加山竜司／フリーライター）
■いい感じに盛り上がってきて、世界観がどんどん膨らんでくる感じがいいですね（境真良／国際大学GLOCOM客員研究員）
ゆうきまさみ先生のインタビュー記事【前編】【中編】【後編】も公開中！
第8位（54ポイント）
『零戦少年』 葛西りいち
『零戦少年』
葛西りいち 秋田書店
太平洋戦争まっただなかの日本。主人公・葛西安男は、農家の11人兄妹しかも末っ子という閉塞的状況をなんとかして抜け出すために海軍に志願し、零戦パイロットを目指す。
「ヤングチャンピオン烈」×葛西りいちという意外性が功を奏した、著者の祖父の回顧録にもとづく実録的戦記マンガ。
そこにはおおげさな大義名分も正義もなく、当時の人が等身大で生きたという、切実な記憶が描かれます。喜劇のなかに潜む逃れようのない悲劇を、多くの読者が感じとったようです。
オススメボイス！
■作者の祖父の零戦乗りとしての戦争体験。非常に個人的な戦争体験。軍隊に入って「ひと旗揚げたい」と思う人が多かったとか、水木しげる先生の戦記モノにもあったように食べものの心配がメインの戦地。紙一重に生死がある世界。そういった祖父の見聞きしてきたものをしっかりマンガに昇華できた傑作（すけきょう／ブログ「ポトチャリコミック」管理人）
■亡くなった祖父の聞き書き話。戦争のある面でのリアル。生き残った者の矜持というのはこういうものだろうなぁ、と思わせる一冊。8月だけ戦争の話が盛り上がる戦争ジャーナリズムは正直興味がないですが、こういう意味のある良質な本が出てきたことはよいことだと思います（happysad／「マンガ一巻読破」管理人）
第10位（50ポイント）
『櫻井大エネルギー』 櫻井エネルギー
『櫻井大エネルギー』
櫻井エネルギー ワニマガジン社
エロマンガ雑誌で、ただひとりギャグマンガを描くという“向かい風”を歩み続けてきた作者の初単行本。
レトルトカレーを愛する女子高生の前にレトルトカレーが転校してくる（!?）「恋人は香辛料」や、怒ると美少女から最終的に笹かまにまで変身する「変身！松下くん」など、シュールすぎる短編が18本収録される。
シュールなギャグとかわいい女の子の組み合わせがじわじわきます。
オススメボイス！
■エロマンガ誌内で描かれる、非エロマンガでありながら、どのエロマンガより危険すぎる内容！ 単行本に収録できない話があるくらい（笑）（稀見理都／エロマンガ研究家）
■道満晴明以来の衝撃。「快楽天」発の非18禁ギャグマンガ。テンション高めでちょっとお馬鹿な女の子がたくさん出てきてかわいいッス（太田和成／あゆみBOOKS五反田店コミック担当）
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ！
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