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7月14日は「ペリーが久里浜に上陸した日」 『お~い!竜馬』を読もう!【きょうのマンガ】

2017/07/14


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

7月14日はペリーが久里浜に上陸した日。本日読むべきマンガは……。


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『お~い!竜馬 【新装版】』 第1巻
武田鉄矢(作) 小山ゆう(画) 小学館 ¥743+税


日本で1、2位を争う有名外国人といえば!?
そう、「開国してくださ~い」のペリーさん!
太平の世を謳歌していた江戸時代の鎖国ニッポンに、黒船で突如押し寄せ、開国を迫ったあの人である。
そして、これをきっかけに日本国内は紛糾、結果として江戸幕府は薩長連合に倒され、明治維新を迎えるのである。

日本の国体を変えるきっかけとなったこのペリーは、合衆国海軍東インド艦隊司令官であり、フィルモア第13代合衆国大統領の親書を江戸幕府に届けるメッセンジャーだった。
そして何を隠そう、彼が2隻の蒸気船を含む艦船(黒船)4隻を率い、久里浜から初めて日本に上陸したのが、164年前の今日、1853年7月14日だったのだ。

海の外から日本を変えた、ペリーと黒船。
その噂に居ても立ってもいられなくなったのが、国のなかから日本を変えた男、吉田松陰である。
見たこともない巨大な蒸気船に衝撃を受けた松陰は、翌年再び来訪したペリーの旗艦に小舟で乗りこみ、密航を画策。
だが、その試みは失敗して幕府に捕縛され、地元・長州藩に引き渡されてしまう……。

しかし! それで終わらないのが松陰という男だった!!
松陰は幽閉先で私塾・松下村塾を開講。直接見聞きしたホットな世情を尊皇攘夷論にまとめ、血気盛んな塾生にみっちりと仕込んだ。
たった1年程度の短期間に、松陰は久坂玄瑞や高杉晋作、伊藤博文といった長州の志士を数多く育てあげた。
その“過激思想”により、松陰自身は30歳の若さで斬首されたが、彼の弟子たちはそのあとの日本の夜明けを、維新を、成功へと導いたのだ。

彼らを維新へと突き動かしたエネルギーの根源はなんだったのか?
それがビンビン伝わってくるのが、この激動の時代を描いたマンガ『お~い!竜馬』だ。
幕末の志士として屈指の人気を誇る土佐藩士・坂本龍馬(作中では「竜馬」)の人生を描ききった大作で、龍馬が出会ったり、影響を受けたりしたであろう数多の志士が登場するのが大きな魅力。
吉田松陰を始め多くの長州藩士も登場し、ふんぞりかえった侍に虐げられた若者たちの、心の底から湧きあがる反骨心には、思わず身震いするくらいの興奮を覚え、のめりこめる。
現代では経験しようのないこの高揚感を、本作を通じてぜひ体験してほしい!



<文・藤咲茂(東京03製作)>
美酒佳肴、マンガ、ガンダム、日本国と陸海空自衛隊をこよなく愛し、なんとなくそれらをメシのタネにふらふらと生きる編集ライター。

単行本情報

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