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『鮫島、最後の十五日』 第13巻 佐藤タカヒロ 【日刊マンガガイド】

2017/08/01


日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!

今回紹介するのは、『鮫島、最後の十五日』



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『鮫島、最後の十五日』 第13巻
佐藤タカヒロ 秋田書店 ¥429+税
(2017年7月7日発売)


『バチバチ』『バチバチBURST』に続く、若手力士・鮫島鯉太郎を主人公にした人気相撲マンガのシリーズ3弾目。

開始当初、「最後の十五日」という不穏なタイトルがいろいろと憶測を呼んだが、そんな鮫島の取組も十日目に突入。
1戦ごとにボロボロになりながら全勝をキープする鮫島だが、次なる相手は高校時代・柔道で日本一になったという異色の経歴を持つ天才・毘沙門。

昔は鮫島を尊敬していた毘沙門だったが、恵まれた体格と力士でありながら軽々とバク宙できる身体能力にものをいわせ、どんどん昇進。
やがて鮫島の番付を追い越し、さらには見下すような態度を取っていた。
毘沙門のそんな態度に鮫島の弟弟子・松明はいらだち、さらに家族を捨てて失踪した父親と再会したこともあり、ますますナーバスに……。
そんな後輩に対して、鮫島が送るアドバイスは……。

プロの力士のなかでも、幕内の力士はみな才能に恵まれた化けものぞろい。
その世界のなかで体格に恵まれずケガにも泣かされ、伸び悩んできた鮫島の存在はたしかに見劣りするかもしれない。
だが弟弟子の松明は、そしてかつて彼と相撲を取ったライバルたちは知っている。
鮫島の持つ強さが、番付や勝ち星の数だけに表れるものではないことを……!

相撲に対してどれだけの想いを持とうが、より強い才能がそれを凌駕するのが土俵の上。
鮫島はそんな現実を覆す姿を松明に見せることができるのか?
第1巻の帯の「情熱よ、残酷を超えろ!」というキャッチコピーをまさに体現する、天才・毘沙門との灼熱の一戦を最初から最後まで完全収録!

土俵の上で鮫島が見せる真の強さをその目に焼きつけろ!



<文・犬紳士>
養蜂家。好きな野鳥はメジロ。
Twitter:@gentledog

単行本情報

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