あの記憶、“なかったコト”にしたい!
誰もが一度は願うが、叶うことのない夢……それを可能にするのが、今回紹介するアプリ『なかったコト探偵』に登場する千石探偵事務所だ。
主人公の見習い探偵・青葉こころは、ある日すべての記憶を失ったことに戸惑いつつ、所属する千石探偵事務所への依頼をこなしていく。
ほかの探偵モノなどと本作が一味違うのは、この探偵事務所の仕事が、依頼人が抱える忌むべき過去、すなわち「黒歴史」を「なかったコト」にしつつ、事件を解決していくところ。舞いこむ依頼は痴漢冤罪や妻の不倫などなど、字面だけで「それはたしかに黒歴史……」と思わず同情してしまうものばかりだが、これを「なかったコト」にすることで、事件が解決する……って いったいどういうコト!?
コミカルなやりとりながら、緻密かつ大胆に配置された伏線が、巧妙に機能。本格ミステリーマンガさながらのダイナミックな展開を楽しめるのだ!
依頼者たちの秘密を「なかったコト」にすることで、少しずつ彼らの周囲でまき起こる事件や想いが解きほぐされていくのだ。
とにもかくにも、ストーリーを解説しよう!
なぜか記憶喪失の主人公が、仲間とともに人々の過去を「なかったコト」に!
今回は、全12エピソード+最終回が用意されている依頼のなかから筆者が特におすすめしたい3話をピックアップ、その魅力を伝えていきたい。
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