その1・整形をなかったコトに
まず、記憶を失ったこころが挑むことになるのが、第1話「整形の過去、なかったコトに」。
依頼主は“美しすぎる”CA佐藤純麗。
その名に偽りなしな美貌を持ち、近日中には資産家との結婚披露宴がひかえている純麗。巨大な富と名声を手に入れようとしている彼女だが、なんと大規模な整形で現在の外見を手に入れていたのだ。
整形以前の過去を抹消するために、こころたちは奔走することになる。……っていうか、そんなことできるの!?
彼女の外見とふるまいから「バキューム」というあだ名であざ笑っていたクラスメイトの陰湿さ、そして、そんな者たちに対して優越感を得たいがために、披露宴に呼び出す依頼主の執念……。
全編にわたって女の情念が渦巻く、昼ドラ的なドラマが主軸となっている。
さっそく千石探偵事務所が過去を「なかったコト」にする方法が紹介されるわけだが、その方法はなかなかすごい……というか、想像するだけで頭が痛くなる作業だ! もちろん特殊能力とかではないので、どうやってなかったことにするのか、ぜひチェックしてみてほしい!
その2・キラキラネーム、なかったコトに
次に紹介するのは、第4話、自身に付けられた名前を変えたいという依頼。
依頼主の名前は、鈴木七音(どれみ)。
まごうことなきキラキラネームな彼女だが、キラキラネームといえど、よほど奇抜な名前でなければ変えるのは難しい。そこでこころたちが考えたのが、同姓同名の人物を近所に引っ越させてくるという作戦だ。
同姓同名の人物を探すために、まさかのテレビ出演というぶっ飛んだ手段をとったりと、コミカルな描写が目立つ本エピソード。ギスギスした依頼主たちに疲れたプレイヤーの心を、ほのぼのとした展開が癒やしてくれる。
さらに、証言者として登場する母親から、「どれみ」というキラキラネームを付けた真相を打ち明けられた彼女は、ラストで”ある決断”をする……。
各エピソードごとに趣の異なる人間ドラマもなかなかに深いのだ!
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