『土竜(モグラ)の唄』第1巻
高橋のぼる 小学館 \552+税
本日は女優・仲里依紗の25回目の誕生日。父方の祖父がスウェーデン人というクォーターでありながら、庶民的なキュートさも持ち合わせる独特の雰囲気で、10代のころから大活躍。
とにかく汎用性の高い女優で、セクシー系、お嬢様系から三枚目までなんでもこなしてしまう。当然のごとく、映画にドラマに引っ張りだこの人気者だ。
そんな彼女の才能を高く評価していた映画監督のひとりが三池崇史。
2010年公開の『ゼブラーマン -ゼブラシティの逆襲-』では、主人公・ゼブラーマンのライバル、ゼブラクイーンに仲を抜擢。ボンテージファッションに身を包んだセクシーなゼブラクイーンが、歌い、踊り、戦い、スクリーン一杯に躍動してみせた。
その2人が再びタッグを組んだのが、今年2月公開の『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』である。
仲の役どころは、生田斗真扮する潜入捜査官・菊川玲二に恋する婦人警官、若木純奈。胸の大きく開いたキャバ嬢ドレス姿や、童貞の玲二と結ばれるコミカルな合体シーンなど、今作でもコケティッシュな魅力が全開だ。
原作の『土竜の唄』は、今はなき「週刊ヤングサンデー」にて05年にスタート。現在の掲載誌「ビッグコミックスピリッツ」でも、常に上位人気をキープするなど、連載10年目を迎えてますます絶好調である。
連載が長期化するにともなって美女キャラも増え、純奈の存在感がやや薄れつつあったが、映画と呼応するように復活。玲二と愛の絆を深めあう展開となっている。
はたして玲二は、無事に潜入ミッションをクリアし、晴れて純奈を迎えにいくことができるのか? クライマックスへ向けて加速し始めた裏社会アクションから目が離せない!
<文・奈良崎コロスケ>
68年生まれ。東京都立川市出身。マンガ、映画、バクチの3本立てで糊口をしのぐライター。中野ブロードウェイの真横に在住する中央線サブカル糞中年。
「ドキュメント毎日くん」