『僕は友達が少ない』第11巻
平坂読(作)いたち(画)ブリキ(イラスト原案) KADOKAWA/メディアファクトリー \543+税
(2014年9月23日発売)
ラノベで人気の『僕は友達が少ない』のコミカライズ作品。通称『はがない』(タイトルの平仮名部分を抽出)。
TVアニメは第2期まで放映され、実写映画やゲームなど、幅広くメディアミックス展開がされた作品だ。
高校2年で転校してきた主人公・羽瀬川小鷹は、不良のような見た目からクラスで浮いた存在。同じくクラスになじめない同級生の三日月夜空と、友達を作るための部活「隣人部」を創部する。
隣人部には、美少女が次々と入ってくるが、誰もがひと癖もふた癖もある残念美少女で隣人部は混沌と化していく。
第11巻は、主人公と隣人部の仲間たちが学園祭に参加するお話。
紆余曲折ありながらも、映画製作で参加することが決定。さっそく下準備に入り、夜空が書いた脚本もうまくいっていたところ、思わぬこだわりからほころびはじめてしまう。
これからは、ますますシリアスな展開になりそうな感じ。最後の最後に出てきた意味ありげなセリフからも、続刊に期待をせざるをえない。
いろいろ言いたいことはあるが、最後にひとつだけ。購入した人はカバーを外して、表紙と裏表紙を見ること!
<文・岡安学>
デジタルモノなどのガジェット系を中心に雑誌やWebで活動するフリーライター。元ゲーム誌編集者で、ゲームやアニメ、マンガなどのメディアも守備範囲。ソフトとハードのどちらもこなす。現在、生活総合情報サイト「オールアバウト」にてデジカメのガイドも務める。