『ビリオンドッグズ』第2巻
金城宗幸（作）芹沢直樹（画） 講談社 \429+税
（2015年1月9日発売）

無料マンガアプリ「マンガボックス」で好評連載中。
原作は『神様の言うとおり』の金城宗幸、作画は『猿ロック』の芹沢直樹と、ヒットメーカーによるタッグだ。

名門進学校の生徒会長である水沼一縷と副会長の火野叫助が、市長である一縷の父親とヤクザが政治資金として蓄えた30億円を狙う。そのために、叫助は一縷にナイフで傷害沙汰を演じ、学校を退学するほどの気の入れようだ。
では30億円のありかは……というと、その所在を知るヤクザの親分は過去の事件により精神を病み、まともに話もできない状態。

ヤクザの世界や芸能界の裏社会など、世界観は『猿ロック』に通じ、芹沢直樹の得意とするところ。よりいっそう迫力を増した劇画タッチも、物語のハードさを高めている。

今後の展開で登場するオヤジたちの青春時代も、息子である一縷たちに負けず劣らずの超展開！
続刊を待ちつつ、「マンガボックス」での連載もチェックせざるをえない。

＜文・岡安学＞
デジタルモノなどのガジェット系を中心に雑誌やWebで活動するフリーライター。元ゲーム誌編集者で、ゲームやアニメ、マンガなどのメディアも守備範囲。ソフトとハードのどちらもこなす。現在、生活総合情報サイト「オールアバウト」にてデジカメのガイドも務める。