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『神のごときミケランジェロさん』 みのる 【日刊マンガガイド】

2015/02/18


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『神のごときミケランジェロさん』
みのる 秋田書店 \600+税
(2015年2月6日発売)


ルネサンス三大巨匠のひとり、ミケランジェロ・ブォナローティの生涯を、まったく新しい視点で描いた画期的コミック。

あの天才芸術家・ミケランジェロが、引きこもり変人の風呂嫌いフケツ男子!
これだけでこのマンガを手に取りたくなる人は多数いるのではないか。
「神のごとき」芸術家が、じつはとんでもなく人間くさいということを、このマンガはみごとに描き出している。

1週間以上余裕で風呂に入らなかったり、自分の彫刻像を土で汚し、古代彫刻に見せかける詐欺作戦に乗っかったり、平気でローマ教皇にたてついてみたり。
まあエピソードに事欠かない人だが、その芸術的才能たるや本当に神のごとし。
20代なかばで、あの稀代の名作「ピエタ」を作り上げ、30代になると4年かけてシスティーナ礼拝堂の天井画(「体育館並みの広さの絵を7階の高さで描いているようなもの」らしい)をほぼひとりで仕上げる、その壮絶さ。

そして波瀾万丈人生のフィナーレとして、88歳で神に召される直前まで携わっていた彫刻と、生涯独身だった彼が心酔した、たった2人の人物……これについては、どうか本編でご確認いただきたい。

あとがきによると作者は、イタリア旅行でガイドの語る巨匠たちの人物像があまりにもおもしろかったからマンガにしたとのこと。
意外な歴史上の人物に、今後もこうしたコミックの形でスポットライトを当ててくれるとうれしいですね。

ルネサンスの大芸術家をこんなに身近に、しかもわかりやすく紹介してくれたこと、本当に感謝。 そうそう、ミケランジェロの変人度のすさまじさに比べると少々かすみますが、ダ・ヴィンチもラファエロもなかなかいい味出してますぜ。さすが三大巨匠。



<文・山王さくらこ>
ゲームシナリオなど女性向けのライティングやってます。思考回路は基本的に乙女系&スピ系。
相方と情報発信ブログ始めました。主にクラシックやバレエ担当。
ブログ「この青はきみの青」

単行本情報

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