『ソレミテ　それでも霊が見てみたい』第3巻
　 小野寺浩二（作）石黒正数（総合プロデューサー） 少年画報社 \570+税
（2015年3月14日発売）

「これが“0感”（霊感まったくナシ状態）クオリティ!!」っていう、すごいオチの最終巻。
あんなに、いろんな心霊スポットに行ったのに……、今巻では、なんとあの、スーパーミステリーマガジン「ムー」編集部の力も借りたのに……結局、この企画の目的だった霊的な現象はなんにもナッシング。
とはいえ、その「ムー」回では、霊は視れずじまいだったけれど、行った先はテング熱騒動まっさかりの代々木公園だったという、さすが「ムー」……恐ろしい子（白目）!!　ってオチはついてますが。

この人たち（小野寺＆石黒コンビ）は、ワクワクして心霊スポットに行きすぎるから霊に出会えないのでは？　という気もしないでもない。
第二十二夜の「観音崎灯台」の回とか、もうね、「アナタたち、漫画家なんだから、そんなに身体張ってギャクかまさなくてもいいんですよ？」と言いたくなるようなトホホなオチでなごみました。
でも、しょうがないよね、「いくら霊感がなかろうと！　それでも霊が見てみたい！」ゆえの連載なんだもの。

しかし、いろんなところに行ってるな～。全滅だけど（笑）。
ソレミテ隊、お疲れ様でした！

＜文・小山まゆ子＞
フリーランスの編集・ライター。絶賛発売中!!　の『このマンガがすごい！2015』、3月15日発売の『大人の少女マンガ手帖』にも参加させていただきました。あと2015年3月25日発売予定の『宝島AGES』2号にもチョロっと参加させていただいております。