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【きょうのマンガ】 6月23日は南野陽子の誕生日! おすすめするのは……

2014/06/23


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『スケバン刑事』第1巻
和田 慎二 メディアファクトリー 720


本日6月23日は、今でも熱烈なファンを多く持つタレント、南野陽子の誕生日。

1967年生まれで、1984年にデビューを果たした南野だが、彼女がブレイクしたきっかけといえば、やはり1985年11月より放送されたドラマ『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説』だろう。
南野は主人公である二代目・麻宮サキこと五代陽子を演じ、その凛々しい演技とヨーヨーさばき、そして「幼い頃から鉄仮面を被らされて生きてきた」というブッ飛んだ設定で、視聴者を釘付けに。
陽子の「おまんら、許さんぜよ!」という決めゼリフも、大ブームとなった。

ドラマ「スケバン刑事」シリーズは、1975年から「花とゆめ」に連載された、和田慎二『スケバン刑事』が原作。和田の代表作である『スケバン刑事』は、ドラマとの相乗効果で現在も根強い人気を誇り、単行本の累計は2000万部を誇るという。
南野主演の『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説』は、原作であるマンガとは異なる展開であるが、一部の設定などに原作第二部のものが流用されている。

「スケバン刑事」シリーズでお茶の間の人気ものになった南野は、1987年、大正時代を舞台とした映画『はいからさんが通る』に主人公の花村紅緒役で出演。
『はいからさんが通る』も、やはりマンガの実写化作品で、原作は「週間少女フレンド」で連載された、大和和紀によるラブコメ作品。第1回の「講談社漫画賞」少女部門の受賞作でもある。

南野陽子が実写化の際に主演した2作品、どちらも今ではあまり使わない単語がタイトルに入っているのも特徴だ。
「スケバン」とは「女(スケ)」の番長、「はいから」は「西洋かぶれ」を意味する言葉だが、両作品が一世を風靡した時代から約30年経過した今になってみると、逆に新しく聞こえるかもしれない。
もちろん、マンガの中身も古びることはない。これを機会に未読の方は、80年代の大ヒット2作品に手を伸ばしてみては?



<文・小林美姫>
ぴあを経てフリーで活動。『井上雄彦ぴあ』『ワンピースぴあ』『ポケモンぴあ』『プリキュアぴあ』『細田守ぴあ』(ぴあ)、『プリキュア10周年公式ブック』(メディアパル)など。
個人Twitter: @mikitty116

単行本情報

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