『ピンクダークの少年 [函装版]』
岸辺露伴 四月一日ドットコム \800+税
(2015年4月1日発売)
「このマンガがすごい!WEB」をご覧のみなさん、はじめまして。「ようやくしおらしくなってきた岸辺露伴を見守るblog」管理人のコージィ☆コセキです。
今回、岸辺露伴『ピンクダークの少年』完全版の刊行が開始されるにあたって、宝島社のスカタンな編集部からレビューを依頼されたのだが、ただしッ!
勘違いしてもらっちゃあ困るぜ。ぼくは岸辺露伴のアンチなんだからなッ!!
そもそもぼくは、岸辺露伴という作家が生理的に受けつけないんだ。だって、見るだけでムカつくマンガじゃあないか。
そりゃあ、絵は抜群にリアリティがあってウマイと思うよ。今回の完全版は函装版なんだけど、書籍を収める函用のイラストや、新規に描き下ろした表紙はビビッドなカラーをダイタンに使っていて、そりゃあ「イカス!」ッてなもんだ。
はじめて岸辺露伴の原画展に行ったときのことを思い出さずにはいられなかった。絵からあふれ出るような、あのチカラッ! 膝がガクガクして、心の扉がペラペラとめくれていくような……。とにかく、自分のこれまでの人生を見透かされているかのような衝撃を受けたッ!!
1995年に弱冠16歳のときに集英社「週刊少年ジャンプ」で連載を開始して以来、ずっと第一線で活躍し続けている点も、まぁ、誉められた点かもしれないな。もっとも、1999年に「怪我をした」とかいうウサン臭い理由で長期の休載はしたけども。
でも、その直前あたりがいちばん筆がノっているというか、新境地を開拓したというか、なにかあたらしいチカラに目覚めたかのような迫力があって、とにかく「最高にハイ!」ってヤツだアアアア。
何年か前に、岸辺露伴が破産して、知り合いの家にパラサイトしているって噂が流れたけど、あれは結局どうなったんだ? マンガは雑誌に載り続けていたんだから、さすがに根も葉もない噂じゃあないかと思うんだけど。
まあ、最後だから本心を言ってやるッ!
完全版でイチから読み直してみるのも、悪くないンじゃあないか?
『ジョジョの奇妙な冒険』第34巻
岸辺露伴 集英社 \390+税
<文・コージィ☆コセキ>
「ようやくしおらしくなってきた岸辺露伴を見守るblog」管理人。掲載誌の巻末になる作者コメントを毎号収集しています。露伴は破産してからしおらしくなった!?