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『ゆうべはお楽しみでしたね』第1巻 金田一蓮十郎 【日刊マンガガイド】

2015/04/17


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『ゆうべはお楽しみでしたね』第1巻
金田一蓮十郎 スクウェア・エニックス \500+税
(2015年3月25日発売)


MMO-RPGってオタクがやるものだと、思っていた時期がぼくにもありました。
今みんなやってるのね。主にドラクエとFFの影響だろう。
子供も大人も、オタクであるかの有無も関係ない。みんなやっている。

オンラインのドラクエのゲーム内で出会った、かわいい女の子キャラ「パウダー」を使う、さつきたくみ。ネカマ(ネット上で女性になっている男性)であることは公開ずみ。
マッチョキャラ・ゴローを使っているネトゲ仲間と、同性ということでルームシェアをすることに。
ところがいざ会ってみると、ゴローをプレイしていたのはバリバリのギャルだった。
かくして、ギャルトラウマ持ちのたくみと、傍若無人なギャルプレイヤーおかもとみやこの、ルームシェア生活がはじまった。

共同生活なのでコミュニケーションはとらざるをえなくなる。
押しが強いギャルのみやこが、たくみにざっくぱらんに話しかけて、彼の女性幻想をぶっ壊していく。
オタクはギャルに弱いのだ。

男女ルームシェアものといえば、恋愛がらみを真っ先に想像したくなる。
この作品でも、異性への意識は描かれるが、それ以前に「ゲームの中のコミュニケーションだって、現実と同じくらい楽しいよね」という部分が重きを置かれている。
たとえば、ゲームの中だからこその、バトルアリーナや、レンタル衣裳テロ、クリスマスイベント。
現実のほうがいい、と言われればそうかもしれない。けれど「ゲームの仲間」といる時間だって貴重だ。

ルームシェアによるリアルのコミュニケーション。ゲームの中の仮想コミュニケーション。
どちらも楽しいのだ。
問題は、2人のどちらかに恋愛スイッチが入ってしまったら……。
コロシアム攻略より人間関係は難しい。



<文・たまごまご>
ライター。女の子が殴りあったり愛しあったり殺しあったりくつろいだりするマンガを集め続けています。
「たまごまごごはん」

単行本情報

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