365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。
さて、9月24日は「Hey!Say!JUMP」結成が発表された日。本日読むべきマンガは……。
『わいわいっ☆Hey!Say!JUMP』第1巻
能登山けいこ(著)ジャニーズ事務所(協) 小学館 ¥400+税
さかのぼること8年前の今日、2007年9月24日。
横浜アリーナでおこなわれたジャニーズJr.のコンサートで、新たなアイドルグループの結成が発表された。
メンバーは期間限定ユニットだった「Hey!Say!7」の5人に新ユニット「Hey!Say!BEST」5人を合わせる形で構成された10人組(現在は9人)。これはそれまでのジャニーズ系列ユニットのデビュー時の人数としては最多だった。
下は12歳から上は17歳までという、全員平成生まれの新鋭ぞろいである点も注目を集めた。
平成という時代に高く高く跳び上がるイメージをこめて、彼らにつけられたグループ名は「Hey!Say!Johnny's Ultra Music Power」。
そう、通称「Hey!Say!JUMP」である。
東京ドームの単独コンサートでドームの最年少公演記録を塗り替えたのを皮切りに、多くの場数を踏んでいくかたわら、バレーボールの世界大会や高校大会の試合中継でスペシャルサポーターをつとめるなど様々な実績と知名度を積み上げたHey!Say!JUMP。今ではあちこちのテレビ番組でメンバーの顔を見る機会がある。
今年でいえば、日テレの「24時間テレビ」でメイン司会に起用されたのが記憶に新しいところだ。
さて、そんな彼らがコミカライズされているのをご存じだろうか。
ジャニーズ公認のもと、少女マンガ誌「ちゃお」で連載されているそのマンガは『わいわいっ☆Hey!Say!JUMP』という。
ロケやコンサート、舞台裏から日常生活まで、Hey!Say!JUMPメンバーが和気あいあいと活動し、時にトラブルに見舞われてドタバタする様子を4コマや短編のマンガによって描き出している。
創作ストーリーだけでなく、現実におこなわれたコンサートやドラマ撮影のレポートも収録され、さらにはメンバーへのインタビュー記事まであって盛りだくさん。
タイトルの枕に「わいわいっ☆」とついているとおり、まるでにぎやかなバラエティ番組を見るような充実した内容になっている。
メンバー各人の性格をしっかり取材した描きようから、「ちゃお」読者のみならずHey!Say!JUMPファンからも好評を受け、単行本は現在すでに4巻を重ねている。
連載スタートが2009年2月号(2008年12月発売)なので、このマンガを追いかければ、自然と初期から今までのHey!Say!JUMPの足どりを知ることができるというわけだ。
読んで楽しいうえ、さらに資料的な価値も備えた作品である。
<文・宮本直毅>
ライター。アニメや漫画、あと成人向けゲームについて寄稿する機会が多いです。著書にアダルトゲーム30年の歴史をまとめた『エロゲー文化研究概論』(総合科学出版)。『プリキュア』はSS、フレッシュ、ドキドキを愛好。
Twitter:@miyamo_7