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『絶望の犯島 100人のブリーフ男vs1人の改造ギャル』第5巻 櫻井稔文 【日刊マンガガイド】

2015/10/25


日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!

今回紹介するのは、『絶望の犯島』


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『絶望の犯島 100人のブリーフ男vs1人の改造ギャル』第5巻
櫻井稔文 双葉社 ¥620+税
(2015年9月28日発売)


巨大闇組織のドン・亜九東(あくとう)会長の妻と娘に手を出したチンピラ・コーゾーが、その報復として肉感的なギャルに改造され、性犯罪者100人が待つ無人島に投下される……という仰天設定で世界中のドギモを抜いた怪作も、ついにフィナーレを迎えた。

「ギャルを犯せば島から脱出できる」という、願ってもない条件を与えられた生粋の性犯罪者たち=ブリーフ集団から、どうにかサバイブしてきたコーゾー。
味方についてくれた頼もしいジョージの手腕で追手の数も半減、一筋の光明が見えてきた。

もうひとり、コーゾーがこの世で一番嫌いな人間である、実の父親(ロリコン性犯罪者)も仲間につくが、「平和的な解決策があるはずだ……」などとボヤくばかりでイマイチ役に立たない。
そうこうしているうちにブリーフ集団から発見され、囚われの身となってしまうコーゾー。50人による凄惨な輪姦が始まってしまうのか――。

ここまでぶっ飛んだ世界観なのに、なかだるみいっさいナシ! 最後の最後までテンションが落ちなかったことに脱帽だ。
濃密な画面は目に楽しく、多彩なアングルで繰り出されるアクションシーンもド迫力。それでいて超豊富なマンガ的感情表現と、ナンセンスなのに熱いセリフの数々にもしびれまくった。

亜九東会長との最終決戦へ向けて、息つく間もなく転がり続けるクライマックスは壮絶のひと言。
すべてにケリがついた瞬間、何が起こるのか!? はたしてコーゾーの運命やいかに!

ハリウッドで映画化希望!



<文・奈良崎コロスケ>
中野ブロードウェイの真横に在住し「まんだらけ」と「明屋書店」と「タコシェ」を書庫がわりにしているライター。「ルパン三世ぴあ」に参加。10月にスタートするルパン新シリーズの友永秀和総監督にインタビューしました。

単行本情報

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