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11月27日は更生保護記念日 『パピヨン』を読もう! 【きょうのマンガ】

2015/11/27


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

11月27日は更生保護記念日。本日読むべきマンガは……。


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『パピヨン』
清水玲子 白泉社 ¥619+税


11月27日は更生保護記念日と定められている。
1952年の今日、日比谷で更生保護大会が開かれたことをきっかけに、9月13日の「司法保護記念日」と4月17日の「少年保護デー」を統合し制定されたそうだ。
刑務所から出所してきた人々が、更生の道を開くことを目的としているとのこと。

さて、今日ご紹介するマンガ『パピヨン』は、舞台のほとんどがデルタ国の少年刑務所という、じつにハードな設定。

まずは青年イオ・クロワゼが懲役刑になり、少年刑務所行きの判決が下ったところから始まる。
とはいえ、彼は主人公ではない。このストーリーの中心となるのは、じつは王子様だ。

ことが起きたのは、アトラス国のナザレ王子が、デルタ国に親善訪問している最中のこと。
突然、アトラス・デルタ両国間の戦争が勃発してしまったのだ。
替え玉を立ててなんとか逃げおおせたものの、はずみで人を刺してしまい、ナザレ王子は孤児の少年ナギとして、傷害致死事件の現行犯として刑務所に送られる。
そして同じ雑居房には、イオ・クロワゼの姿が――。

『パピヨン』は非常によくできたサスペンスストーリーで、クオリティの高いマンガを生み出すことで定評のある清水玲子作品のなかでも、高い人気を誇るものだ。
舞台となる少年刑務所は宇宙に漂う巨大な軍事工場であり、また生物兵器の「人喰いプラナリア」が飼育されているようなえげつない場所。
この過酷な環境に放りこまれたナザレ王子には、様々なトラブルが降りかかる。が、それをそのつど、鮮やかに解決してくれる人がいて――。

この続きは、ぜひ作品を読んでお確かめのほどを。
特に主従萌え属性のある方には、全力でお薦めしたい一冊。
手に汗握る展開と、ジンとくる心のつながりが待っています。



<文・山王さくらこ>
ゲームシナリオなど女性向けのライティングやってます。思考回路は基本的に乙女系&スピ系。
相方と情報発信ブログ始めました。主にクラシックやバレエ担当。
ブログ「この青はきみの青」

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