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2月24日はタロとジロ(樺太犬)が南極に置き去りにされた日 『裏町裏通り名画館』を読もう! 【きょうのマンガ】

2016/02/24


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

2月24日はタロとジロが南極に置き去りにされた日。本日読むべきマンガは……。


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『中公文庫コミック版 藤子・F・不二雄SF短篇集2 メフィスト惨歌』
藤子・F・不二雄 中央公論社 ¥629+税


1958年2月24日、南極観測船「宗谷」は、天候の悪化を理由に帰国を余儀なくされた。
このとき観測隊は昭和基地に15頭の樺太犬を残してきた。このうちの2頭であるタロとジロは、つながれていた首輪から抜けだし、ペンギンやアザラシを食糧として南極で生きぬき、翌年の第3次越冬隊と再会を果たす。

タロとジロの生存劇は、1983年には映画『南極物語』として映像化され、邦画の配給収入記録(当時)をうちたてた。2006年にはディズニー製作でリメイクもされている。
つまり、今日2月24日は「タロとジロが南極に置き去りにされた日」である。

この『南極物語』のパロディが作中の登場する作品といえば、藤子・F・不二雄の短編「裏町裏通り名画館」である。

ある裏どおりの映画館に入った主人公は、そこで2本立ての映画を見る。タイトルは『北極物語』と『ヌター・ウォーズ』。主人公は大ヒット映画と間違えて、この不思議な映画を見ることになるわけだ。
このうち『北極物語』は、主人公が子アザラシであり、北極に残された2頭の犬に襲われかけてしまう。

つまりタロとジロに襲われる側に視点を移した『南極物語』のパロディである。
藤子・F・不二雄の批評精神やバランス感覚を垣間見ることができる一編といえるだろう。



<文・加山竜司>
『このマンガがすごい!』本誌や当サイトでの漫画家インタビュー(オトコ編)を担当しています。
Twitter:@1976Kayama

単行本情報

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