365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。
3月26日はカチューシャの唄の日。本日読むべきマンガは……。
『名探偵コナン』第22巻
青山剛昌 小学館 ¥429+税
3月26日は、カチューシャの唄の日だ。
102年前のきょう、芸術座という劇団がトルストイ原作の『復活』を初演。劇中歌の「カチューシャの唄」が大流行したことに由来するらしい。
あまりに流行りすぎたので、学生に「カチューシャの唄」の歌唱を禁じる学校まであったとか。『はいからさんが通る』に登場するような女学生たちが、キャッキャしながら歌っていたのかも。
さて、マンガ界でカチューシャといえば? クラシックなところでは『サイボーグ009』のヒロイン・フランソワーズか。『ガラスの仮面』の亜弓さんも、たまにカチューシャをつけているとすごく似合うぞ。
カチューシャ。似あうかそうでないかがはっきり分かれるアイテムだけど、『名探偵コナン』の鈴木園子にはものすごく似合っていると思う。
「真実はいつもひとつ!」でおなじみ、『名探偵コナン』の絶対的なヒロインといえば、毛利蘭。
蘭の親友の園子にスポットライトが当たることは少ないけど、22巻では、園子の初めてのロマンスが描かれている。
お相手は、「真(まこと)さん」こと京極真。ものすごく理想的なヒーローなのである。
だって、メガネ取ったらイケメンなんだもん。
しかも、ピンチの時には身を挺して守ってくれて、正体は「蹴撃の貴公子」の異名を取るほど強い空手家で、そのうえ、じつは園子にひと目惚れしていた……なんて、まるでマンガのヒーローじゃん!! いや、マンガのヒーローなんだけどさ。
そりゃあ、園子もポワワワーンとしちゃうよ。かわいいぞ! 園子!
いつもの園子は、「ちょっとわがままで勝気なお嬢様」。でも恋をすると……?
『名探偵コナン』第22巻は、園子の魅力が全開だ。
<文・片山幸子>
編集者。福岡県生まれ。マンガは、読むのも、記事を書くのも、とっても楽しいです。