人気漫画家のみなさんに“あの”マンガの製作秘話や、デビュー秘話などをインタビューする「このマンガがすごい!WEB」の大人気コーナー。
今回お話をうかがったのは、鳥飼茜先生!
『このマンガがすごい!2016』オンナ編にランクインした『地獄のガールフレンド』をはじめ、『おんなのいえ』『先生の白い嘘』など、女性読者のハートをがっちりつかむ作品を手がける鳥飼茜先生。
今回、鳥飼先生に直撃インタビューをし、『地獄のガールフレンド』制作の裏話やタイトルに秘められた想いなど、貴重なお話をうかがった!
『地獄のガールフレンド』鳥飼 茜インタビュー
女子ってなんか、めんどくさい。でも女子ってなんか、にくめない!
後半は、注目されたシーンやセリフについてほか、鳥飼先生が考える「男の子」の姿・生き方についても語っていただいた!
『地獄のガールフレンド』は“塩おにぎり”なんです!
——2巻では恋愛面の動きが出てきましたね。
鳥飼 恋愛を描こうという気はあまりなかったんですが、そのときどきの気分で……。
——加南さんが9歳も年下の整体師・石原くんと両想いになるとは予想外でした!
鳥飼 じつはかつて、私もあったんです、若い整体師に触られにいくみたいなのが(笑)。私の場合、恋には発展してませんけど。
——1巻の時点では、石原くんとの話はもう終わりなんだろうなと思ってたのですが。
鳥飼 私もそう思ってたんですよ。
——えっ!? そのぶん、逆転ホームラン級にびっくりするし盛りあがりましたけど。
鳥飼 私もびっくりしました(笑)。でも、現実でもつきあうってそんなものじゃないですかね。出会いのひとつがどう転ぶかはわからない。そうなると思ってなかった人とつきあってたり。
——あっ、出ました、箴言(しんげん)! 「じごガー」は箴言の宝庫ですよね。各話のタイトルにもいつも唸らされます。
担当 このタイトル、鳥飼先生が考えてるんですよ。
——リアルに置き換えて考えて、納得しちゃうんですよね。
鳥飼 「リアルが描きたい」という気持ちはずっとあるんですが「じごガー」はさらにその傾向が強いかな。そのぶん地味だと思いますけど。
——ファンタジーではないぶん?
鳥飼 スイーツなマンガと並べてみると、「じごガー」は“おにぎり”だなあと思うんですよ。しかも具なしの塩味だけのおにぎり。スイーツの味に慣れてると、しょっぱく感じるかもしれないですけど……じつはこれくらいがプレーンな味だと思ってますよ(笑)。
——うわぁ、塩のおにぎりとは言いえて妙ですね!
鳥飼 っていう話をしたら、「じゃあ『先生の白い嘘』は何味なんですか?」、と聞かれたので「あれは石」って答えたんですよね。
担当 「おにぎりの形をしてる石なんで、かじってみたらガリッと歯が欠ける」って(笑)。
(一同爆笑)
——『おんなのいえ』は?
鳥飼 具が入ってるおにぎりかな……明太子とか。スイーツばっかり食べてると筋肉つかなくて体力もつかなくて、いざって時に恋愛できなくなっちゃうかもよ? 、と。 バランスよくいろんなものを食べるといいんじゃないかな(笑)。