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5月1日はメーデー 『働きマン』を読もう! 【きょうのマンガ】

2016/05/01


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

5月1日はメーデー。本日読むべきマンガは……。


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『働きマン』第4巻
安野モヨコ 講談社 ¥514+税


5月1日はメーデーだ。メーデーは労働者の国際的祝日だということで、働く人(=働きマン)が主人公のマンガ『働きマン』を紹介する。

週刊誌『JIDAI』編集部が舞台のお仕事マンガ『働きマン』。主人公の編集者・松方弘子を筆頭に、様々な職種・立場・年代の人たちが働くことに向きあう日々を描く。

第4巻では、次のような働きマンたちの姿が描かれている。
連休をとって海外旅行に出かけても、会社から仕事の連絡がひっきりなしに来る。はたまた、真摯に部下の指導にあたろうとすればするほど、煙たがられて心を病む。あるいは、がむしゃらに仕事をしてきた数年間の意味を見いだせずに、働くことを放棄してしまう……。

働くことの悲喜こもごも……どころではない、ディープな描写が突き刺さる。
しかし、そこはベテラン・安野モヨコ。軽快なテンポと奥行きのある絵で、芯のあるストーリーを軽やかに読ませてくれる。

著者・安野モヨコは『働きマン』を通して、一生懸命働くことを肯定しながら、働けない人や、働けなくなった人たちにもまなざしを送る。そして、働くことの意味を問う。

第4巻の終盤、主人公の松方は
「…みんな働いているのか… なんの為に…」
とつぶやく。

それに対して、新聞記者の高宮は「自分の為だよ」と答える。

はたして、自分はどうだろうか。
『働きマン』を読めば、働くことの意味を考えずにはいられなくなる。



<文・片山幸子>
編集者。福岡県生まれ。マンガは、読むのも、記事を書くのも、とっても楽しいです。

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