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5月10日はリプトンの日 『SSB -超青春姉弟s-』を読もう! 【きょうのマンガ】

2016/05/10


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

5月10日はリプトンの日。本日読むべきマンガは……。


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『SSB -超青春姉弟s(スーパーセイシュンブラザーズ)-』第1巻
慎本真 ほるぷ出版 ¥571+税


5月10日は紅茶でおなじみ「リプトン」の創業者トーマス・リプトンが生まれた日として、ユニリーバ・ジャパンが制定した「リプトンの日」だ。
1848年にスコットランドで生まれた彼は食料品店「リプトン」をオープンし、その後紅茶も取り扱うように。現在、世界100カ国以上で親しまれる紅茶ブランドとなった。

忙しいなかでも、紅茶のあるひとときをほんの少し取り入れてみよう。
そんな時片手にほしいのが、ほどよく肩の力を抜いて読める甘めのマンガ『SSB -超青春姉弟s-』。リプトンの紅茶をおともに読んでみよう。

元気で明るくちょっとおバカな性格がそっくりの新本姉弟、どこかミステリアスな不思議系の斉藤姉弟。性格は正反対だけれども、姉同士と弟同士は親友。
『SSB』は2組の姉弟と親友たちの日常と恋心を描いた青春コメディだ。

新本家と斉藤家は徒歩4分の場所にあり、毎日のように行き来がある。ほとんど距離感ゼロのまるで家族のような関係性だが、それとはまた少し異なる。
斉藤家の姉・マコは弟が大好き、新本家の弟・チカは自分のことが大好きでマイペース。
斉藤家の弟・マオは新本家の姉・チコのことを意識しているが、当のチコはそれにまったく気づいていない。マオのさりげないアピールも鈍感なチコの前にはなしのつぶて。
はたしてこの関係性は変化するのか……。

ゆるっとした青春を送る4人だが、じつはそれが終わりを迎える時期を描いていることが0話「姉弟+姉弟=」で描かれている。
全体に漂う、紅茶のなかで消えてしまう角砂糖のような儚さはそのせいかもしれない。

大人になればゆるく甘い部分は生活のほんの一部になるか、もう手に入らないかもしれない予感。
日常のひとときと人生のなかにあるひととき。両方を、紅茶と『SSB』でめしあがれ。



<文・川俣綾加>
フリーライター、福岡出身。
デザイン・マンガ・アニメ関連の紙媒体・ウェブや、「マンガナイト」などで活動中。
著書に『ビジュアルとキャッチで魅せるPOPの見本帳』、写真集『小雪の怒ってなどいない!!』(岡田モフリシャス名義)。
ブログ「自分です。」

単行本情報

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