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6月20日は「ペパーミントの日」 『おいしいかおり』を読もう! 【きょうのマンガ】

2016/06/20


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

6月20日はペパーミントの日。本日読むべきマンガは……。


OishiiKaori_s01

『おいしいかおり』第1巻
ウオズミアミ マッグガーデン ¥571+税


6月20日はペパーミントの日。
制定したのは、ハッカが特産品の北海道北見市まちづくり研究会。 20日とハッカの語呂合わせ、そしてさわやかな6月の北海道がハッカそのものだからとのこと。

ペパーミントといえば、だれもが知っているハーブ(香草)だ。
お菓子の香料やお酒にはじまり、アロマオイルとして使用している人も多いはず。
本州では梅雨時の今、ペパーミントティーのさっぱりとした香りは、涼しさを運んできてくれてうれしくもなる。

今日ご紹介するマンガ『おいしいかおり』は、ハーブと、そして同じくよい香りのするスパイスをふんだんに使った料理が登場する。
ハーブもスパイスどちらも、料理にもひと味以上の付加価値を加えてくれるすてきなアイテムだ。

主人公女性カップルである薫はハーブ、朔(さく)はスパイスになぞらえられている。
同じ女性同士、似ているようで違うようで。
クセのあるスパイス=朔は魅力的で、薫は常日頃から、そんな朔をふんわりと包みこむハーブになりたがっている。

料理上手のビアン・薫。
彼女と同棲中なのは、セレクトショップの店長でバイセクシュアルの朔。
少々手のかかる怒りっぽい朔だが、薫にとっては最高にいい香りのする相手。
今日もハーブ&スパイスを使った料理で朔を元気づけ、2人で幸せな時を過ごす――。

まず主人公カップルの個性づけがなかなかすてきなのだ。
少々キツい、ぴりっとした朔。
テンション高く、ウザかわいい薫。
2人が時々ぎくしゃくしながらも、すばらしい香りに満ちた毎日を送っているのを見ると、こちらも楽しくなってくるから不思議だ。
それがスパイスやハーブの力なのかもしれない。
薫は「ケ・アローマ!」(なんていい香り!)というのが口癖で、このあたりからもいくぶんラテン系で脳天気な性格が伝わってくるが、そのゆるさがまたいい。

それに出てくる料理も魅力的で、シナモンはハニーアップルシナモンティーにスパイシーショコラ、クローブは焼きりんご。
さらにカレーやロールキャベツなど、香り豊かな逸品ぞろい、どれもこれも食べたくなることうけあいだ。
レシピもしっかり載っているのでどうぞおためしあれ。

今日はペパーミントをはじめ、様々なハーブやスパイスを味わい、その香りを楽しむにはじつにふさわしい日ではなかろうか。



<文・山王さくらこ>
ゲームシナリオなど女性向けのライティングやってます。思考回路は基本的に乙女系&スピ系。
相方と情報発信ブログ始めました。主にクラシックやバレエ担当。
ブログ「この青はきみの青」

単行本情報

  • 『おいしいかおり』第1巻 Amazonで購入
  • 『おいしいかおり』第2巻 Amazonで購入

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