日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!
今回紹介するのは、『ディアスポリス-異邦警察-999篇』
『ディアスポリス-異邦警察-999篇』
リチャード・ウー(作) すぎむらしんいち(画) 講談社 ¥630+税
(2016年8月23日発売)
東京に住む密入国者。
おもての法に頼れない彼らの秩序・安全を守るため、非公然組織・異邦都庁や異邦警察が活躍していた……。
そんな、ディープな設定と独特なノリで読者の心をつかんだ、2006年から2009年に「モーニング」で連載されていた伝説的マンガ『ディアスポリス』が999編として復活した!
元異邦警察署長の久保塚早紀は、心が折れて浮浪者となり、世捨て人と化していた。
一方、久保塚の元部下、鈴木は新署長となり、不法移民者の大量殺人事件に遭遇。
あまりにも手に余る事件を前に、自分で解決することを諦めた鈴木は、久保塚を探しだして泣きつくことに……。
移民問題、国家の規制、激変する裏社会。連載当時から数年経ち、すっかり力の衰えた異邦都庁のもと、正義の警察・久保塚は以前の力と仲間を取りもどし、移民社会を救えるのか!?
先のドラマ化に加え、9月上旬に公開された映画『ディアスポリス -DIRTY YELLOW BOYS-』も好発進! 再び読者の前に登場したアンダーワールドに心躍らせずにはいられない!
<文・沼田理(東京03製作)>
マンガにアニメ、ゲームやミリタリー系などサブカルネタを中心に、趣味と実益を兼ねた業務を行う編集ライター。