365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。
11月14日はパチンコの日。本日読むべきマンガは……。
『闇金ウシジマくん』 第1巻
真鍋昌平 小学館 ¥505+税
11月14日、本日は「パチンコの日」である。
これは、全国遊技協同組合連合会(現・全日本遊技事業協同組合連合会)が1979年に制定したもの。同組織が1966年のこの日に発足されたことが由来となっている。また、1930年、名古屋でパチンコ店第1号の営業許可がおりた日でもある。
もっとも身近なギャンブルとして、パチンコにハマっている人も少なくないだろう。しかし、その手軽さゆえに、依存してしまう人もいる。
同組織では、「パチンコは適度に楽しむ遊び」と、“のめり込み防止”を謳い、注意を促している。
そう、節度を持って楽しむことができればいいが、夢中になってしまうのは危険でもあるのだ。
そんなパチンコの恐ろしい側面を描いているマンガといえば、『闇金ウシジマくん』だろう。
本作の第1話には、ウシジマくんから「奴隷」呼ばわりされる、パチンコ依存症の主婦たちが登場する。
彼女たちは借金をパチンコで返そうとするが、結局のところ勝てず、ますます借金を膨らましてしまう。そして最終的に膨大な額になってしまった借金は、彼女たちの旦那から回収される。
闇金業者にとって、パチンコ依存症の主婦は「金を生む木」。彼らにとっての奴隷でしかないのだ。
なかには、旦那に借金のことを隠し通そうとする主婦もいる。しかし、彼女に返済能力はない。
では、いったいどうするのか。カラダを売るしかないのだ……。
「客の中には同情に値する人間なんて、一人もいねェ」
ウシジマくんがこういうとおり、彼女たちが地獄に落ちるのは、自業自得。「パチンコは適度に楽しむ遊び」であることを忘れ、自ら破滅への道を突き進んでいるだけなのだ。
ちなみに、何度も実写化されてきた本作。
現在は『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』として、最終章が映画化されている。
ウシジマくんの過去が明らかになるとともに、これまたクセのある債権者たちも登場するラストエピソード。マンガといっしょにぜひ楽しんでみてほしい。
<文・五十嵐 大>
'83年生まれの、引きこもり系フリーライター。デスゲーム系やバトルもの、胸キュン必至の恋愛マンガやBLまで嗜む、マンガ好きです。マイブームは、マンガ飯の再現。