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1月11日は小林清志(声優)の誕生日 『ルパン三世』を読もう! 【きょうのマンガ】

2017/01/11


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

1月11日は小林清志の誕生日。本日読むべきマンガは……。


LUPINthe3rdtheBESTbunko_s01

『LUPIN The 3rd The Best』 第1巻
モンキー・パンチ 双葉社 ¥952+税


本日1月11日は、声優・俳優である小林清志の誕生日。
今や声優業にかぎらず様々な番組のナレーションなどでも大活躍であり、テレビを見ていてその声を聞かない日はおそらくないだろう。
あまりのご健在ぶりに、じつは今年で84歳ということに驚かれる人も少なくないかもしれないが、今もって現役バリバリ、渋さのどまんなかを行く演技をいつまでも続けていかれることを、ファンとしては願うばかりだ。

アニメ作品にかぎっても、その渋い声を活かしたキャラクターはまさに枚挙にいとまもないわけだが、やはり代表的存在といえば『ルパン三世』の次元大介だろう。
原作者のモンキー・パンチの弁によると、もともと次元は映画『荒野の七人』出演時のジェームズ・コバーンをイメージして考案されたそうで、いわばその吹替版専属俳優である小林清志が、『ルパン三世』アニメ化の際にその縁で起用されたとのこと。

近年はアニメ映画『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』のようなスピンオフ作品が制作されたことも記憶に新しいが、時代を超えて愛される次元大介の魅力は、氏の演技によるところが大きいことに間違いない。

さて、アニメでは第1作の最初からすでにルパンの相棒だった次元大介だが、原作版でどうだったかといえば、じつのところ初期はあまりキャラクターが定まっていない。
初登場は第10話「ルパン殺し」であり、この時はなんとルパンを追う刑事役。まぁ、この真相は「ニセルパンを追う、本物のルパンの変装」であり、ご本人登場は次のエピソードとなるのだが、当初は銃の名手という設定もなく、そもそもアニメの次元ほどは渋い印象もなかったりする。

もちろん、その後は次第に現在のイメージへと近づいていくのだが、次元のカッコよさが炸裂し、かつ凄腕のガンマンとしての活躍が際立つエピソードとして忘れがたいのが、第55話「ルパンの大罪」。
この頃はすでにルパンの相棒としてのポジションが固まりつつあったのだが、ここではルパンの追うターゲットの用心棒として登場し、ルパンを圧倒。ここで見せた銃さばきが、おそらく「早撃ち0.3秒」とアニメのナレーションでいわれるキャラクターの原点なのではないだろうか。

もっとも、このエピソードでルパンと次元が敵対関係になったことはその後まったく維持されず、ほとんど“なかったこと”のような扱いになってはいるのだが……とりあえず「次元がカッコいい」という点では必見のエピソードであり、むしろここからふくらませた「ルパンVS次元」をアニメ作品でも観てみたいなぁ……と思うしだい次第。

もちろん、次元の声は小林清志でお願いします!



<文・大黒秀一>
主に「東映ヒーローMAX」などで特撮・エンタメ周辺記事を執筆中。過剰で過激な作風を好み、「大人の鑑賞に耐えうる」という言葉と観点を何よりも憎む。

単行本情報

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