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『古見さんは、コミュ症です。』 第2巻 オダトモヒト 【日刊マンガガイド】

2017/01/17


日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!

今回紹介するのは、『古見さんは、コミュ症です。』


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『古見さんは、コミュ症です。』 第2巻
オダトモヒト 小学館 ¥429+税
(2016年12月16日発売)


おしとやかで容姿端麗、黒髪ロングのクールガール、古見硝子(こみ・しょうこ)。
学校中の生徒に人気だ。
しかし彼女、じつはクールなのではなくて、単に人と話すのが苦手なだけ。
友だちがほしいのに、みんなとの距離のとり方がわからず、仲よくなれない。

波風立てずに高校生活を送ろうとしていた、只野仁人(ただの・ひとひと)。
古見さんの隣の席で、彼女がじつはみんなと友達になりたくて苦しんでいるのを知った、最初の人物。只野くんは、彼女に友だちが増えてほしいと願い、また古見さんともっと親しくなりたいと思い、彼女と行動をともにするようになる。
古見さんは声を出してしゃべるのが苦手だから、筆談だ。

口下手な古見さんがキュート。只野くんとの距離感がニヤニヤものの学園コメディ。
古見さんのセンスが意外と子どもっぽいのがかわいらしい。
しかし裏には、人間関係をつくれない苦悩が重く横たわっている。

コミュニケーションが苦手なのは、加害妄想がひどいからだ。
みんなに迷惑をかけてしまう。謝らなければいけない。私なんて人といっしょにいてはいけない。
只野くんは、身を挺して彼女の心の扉を開き続ける。
只野くんを困らせている、とおびえる古見さんに、彼はいう。
「僕の友達は、僕が決めるよ。」
ほっとした彼女は、初めて面と向かって口を開いて、自分の気持ちを言葉にする。
「…た、只野くんの、と友達で……いたいで…です……」

第1巻では本当に友だちがいなかった古見さん。
只野くんが初めての友人になったことで、「やりたいこと」が次々あふれてくる。
冗談をいいあう。ラーメンを食べにいく。洋服を買いにいく。友だちを部屋にあげる。
何もかもが新鮮。古見さんの視界はどんどん開けていく。

第2巻では、古見さんを執拗につけまわすストーカーの山井恋(やまい・れん)が登場。
踏みこみすぎてしまう彼女もまた、コミュ症。
みんな、人との距離感で迷っている。
だからこそ、わかりあえた瞬間がとても貴重なのだ。



<文・たまごまご>
ライター。女の子が殴りあったり愛しあったり殺しあったりくつろいだりするマンガを集め続けています。
「たまごまごごはん」

単行本情報

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